富山訪問のインド人学生、日本就業の可能性探る

(日本、インド)

富山発

2026年02月19日

ジェトロによる日本企業と海外の優秀な人材との協働を促進する取り組み「Talent for Japan Contest」の成果発表会・交流会が1月21日に東京で開催され(2026年2月5日記事参照)、発表のために来日した日本での就業に関心のあるインド人大学生・大学院生11人が、翌22日に富山県を訪問した。今回が初開催の本コンテストでは、日本企業が実際に抱える事業課題に対する解決策を募集した。11人は、インドの有力17大学から寄せられた500件を超える応募の中から選抜された。

富山県は、2015年にインド南部アンドラ・プラデシュ(AP)州と経済、文化、医薬品産業などの分野の交流覚書を締結している。2024年に交流・協力に関する覚書を更新して締結(2024年12月24日記事参照)して以降、富山大学によるAP州の学生訪問の受け入れ(2025年12月9日記事参照)や、ジェトロが富山県ものづくり総合見本市(T-Messe)2025に南インド地域からはAP州を含む5社を招聘(しょうへい)(2025年11月7日記事参照)するなど、人的・経済的交流が一層活発化している。

今回の学生の富山訪問では、インドの3大学と交流協定を締結する富山大学を訪問し、インド人留学生や日本人学生などとの交流を通じて、学生が富山で「学び、働き、暮らす」具体的なイメージを持てるような日程となった。あわせて、産業機械メーカーのスギノマシンやYKKといった企業を訪問し、富山県のものづくり産業の現場を体感した。訪問先企業では、企業紹介のほか、外国人材の勤務実績をはじめ、外国人材が社内で活躍している様子についても説明を受けた。自身の専攻を就職後にどう生かすかに関心を持つ学生からは、「設計デザインの業務はどのように他部署と連携するのか」など、就業を見据えた質問が相次いだ。

インド教育省が公表する年次高等教育調査の最新版(2021/2022年版)によると、インドではSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の学部に在籍する大学生・大学院生は合わせて約985万人で、理系人材が豊富だ。日本企業では、技術力の強化や研究開発の高度化を進める中で、研究開発やものづくりに携わる人材の需要が高まっており、インドをはじめとする高度外国人材の採用もその一助になり得るとみられる。

(神谷萌々子)

(日本、インド)

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