富山大学がインド2大学と協定・覚書を締結
(インド、日本)
チェンナイ発
2025年12月09日
富山大学の齋藤滋学長を団長とする一行が、インド南部タミル・ナドゥ(TN)州チェンナイを訪問し、私立のSRM大学および国立のインド工科大学マドラス校(IITM)とそれぞれ協定書・覚書を締結した。
SRM大学との協定は11月13日、SRM科学技術大学(SRM-IST)およびSRM-IST傘下で南部アンドラ・プラデシュ(AP)州の州都アマラバティに所在する私立総合大学のSRM-AP大学との連名で署名された。SRM-ISTはチェンナイに本部を置き、TN州トップの大学の1つだ。
IITMとの覚書は、11月14日に同大学で署名された。IITMは、インド教育省が発表する大学ランキング(NIRF2025)で総合1位の評価を受けるインド屈指の国立工科大学だ。
それぞれの協定・覚書は、海外の大学との学術交流を目的としており、今後、科学者および研究者ならびに事務職員の交流、交換留学生の受け入れと派遣、共同研究、海外産業連携、共同学位プログラムなどを推進する予定。
富山大学は、2024年にグローバル研究者形成拠点(CITIR)を設置しており、大学のグローバル化に取り組んでいる。今回のインドの大学との協定・覚書締結が、国際的な研究者交流の拡大や国際共同研究の展開、若手研究者の育成に寄与することが期待される。
また富山県は、2024年12月にAP州との覚書を更新(2024年12月24日記事参照)し、人材交流の強化も進める予定で、今回の富山大学とSRM-AP大学の協定締結は、富山県の取り組みにも追い風となる。
富山大学とSRM大学との協定書締結式典の様子(ジェトロ撮影)
富山大学とIITMの覚書締結式典の様子(ジェトロ撮影)
(アソカン・アルナ)
(インド、日本)
ビジネス短信 5e6b3e3160a139bd




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