2025年の外国投資額が前年より大幅に増加

(ウズベキスタン)

タシケント発

2026年02月04日

ウズベキスタン国家統計委員会の発表(1月24日)によると、2025年の固定資本に対する外国投資額は223億6,000万ドル、前年比で56.1%増加した。政府が投資元の多様化を進める中、専門家はウズベキスタンのWTO加盟により投資環境の一層の改善を予測する。

投資産業貿易省の発表(1月7日)によると、2025年の外国からの総投資額は前年比24%増の431億ドル。うち直接投資額が382億ドルを占めた。主要な投資国はこれまでと同様、中国、ロシア、トルコ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)だった。主な投資分野は、鉱業、冶金(やきん)、化学、医薬品、繊維、電池製造だった。

具体的な事例として、投資産業貿易省は鉱業・冶金企業による2件の鉱床開発プロジェクトを挙げた。アルマリク鉱業冶金コンビナートは、ロシアのガスプロム銀行と国有開発銀行VEB.RFの融資により「ヨシリク‑I銅鉱床開発」第1期第1段階事業を完了した(2025年6月23日記事参照)。ナボイ鉱業冶金コンビナートは、外国資金をもとに「ムルンタウ金鉱床開発」第5期第1段階事業を完了した。

ウズベキスタンの経済学者ユーリー・ユスポフ氏は、ウズベキスタンは特定の1~2カ国への依存を避け、資源依存型モデルから脱却するために投資元の多様化を模索していると指摘する(「ドイチェ・ベレ」2024年9月16日)。2025年10月にウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領がブリュッセルを訪問した際、EUとの関係を新たな段階に引き上げる拡大パートナーシップおよび協力協定(EPCA)に署名した。また、企業間で総額100億ユーロ超に相当するエネルギー、化学、重要鉱物、物流、繊維、製薬分野のプロジェクト実施が合意された。

2025年には、米国企業との連携も進展した。首脳会談を通じ重要鉱物などでの連携を深めた(2025年9月30日記事11月13日記事参照)ほか、金融分野では、シティバンクやフランクリン・テンプルトンなど複数の米国系投資会社がウズベキスタンにオフィスを開設した。2019年に同国のプロジェクトへの投資を開始したJPモルガンは、現地拠点の認可を更新した(「ブルームバーグ」2025年10月15日付)。2025年5月にはフランクリン・テンプルトンがウズベキスタン国家投資基金の運用を開始し、同基金傘下の18の国有企業・銀行の改革プログラムを実施し、それら企業の国際市場でのIPO(新規株式公開)を準備することになった(2025年6月25日記事参照)。加えて、ウズベキスタンは、米国の投資会社ブラックロックによるウズベキスタンの株式取得を協議している。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン)

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