インドのモディ首相、UAEを公式訪問
(インド、アラブ首長国連邦)
ニューデリー発
2024年02月22日
インドのナレンドラ・モディ首相は2月13日、アラブ首長国連邦(UAE)を公式訪問し、首都アブダビでUAEのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領と会談した。両者は、「包括的戦略パートナーシップ」に基づく連携を幅広い分野で推進する意向をあらためて確認した。共同声明では、両国間で次の合意がなされたことが発表された。
- 2国間投資協定
- 「インド・中東・欧州経済回廊(IMEEC)」に関する政府間枠組み
- デジタル・インフラ計画への協力に関わる覚書(MoU)
- 電力相互接続と取引分野でのMoU
- グジャラート州ロータルに建設される国立海洋遺産施設への協力に関わるMoU
- UAEの国立図書・資料館とインドの国立資料館の協力協定
- 両国の即時決済プラットフォームである、インドの統合決済インターフェース(UPI)とUAEのAANIの相互接続
- 両国の国内デビット・クレジットカードである、インドのRuPay(ルペイ)とUAEのJAYWANの相互接続
インドとUAEは、2013年12月に10年間有効の2国間投資協定に署名し、2014年9月に発効している。このため、モディ首相のUAE訪問に合わせた、新たな投資協定の締結の可能性が、国内メディアでも事前に報じられていた(「デカン・ヘラルド」2月13日)。なお、インドとUAEは2022年2月に、包括的経済連携協定(CEPA)も締結している(2022年2月24日記事参照)。
モディ首相がUAEを訪問するのは、2014年5月の就任以降、今回で7回目だ。2023年は7月の公式訪問(2023年7月19日記事参照)に加え、第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)に合わせて12月にも訪問しており(2023年12月6日記事参照)、短期間に頻繁に訪れている。他方、ナヒヤーン大統領も2024年1月にインド西部グジャラート州で開かれたインド最大投資誘致イベント「第10回バイブラント・グジャラート・グローバル・サミット(VGGS)」に主賓として参加する(2024年1月16日記事参照)など、過去8年間に計4回インドを訪問している。
(広木拓、サンディープ・シン)
(インド、アラブ首長国連邦)
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