米フロリダ州知事が訪日、日本との関係強化の重要性を強調

米国フロリダ州のロン・デサンティス知事（共和党）が4月24～25日に日本を訪問した。知事一行は日本での日程を終えた後、韓国、イスラエル、英国と、合わせて4カ国を歴訪する。同知事は2024年の米国大統領選挙でドナルド・トランプ前大統領に次ぐ共和党の有力候補と目されており（2023年3月16日記事参照）、今回の訪日は注目を集めた。

デサンティス知事は24日、岸田文雄首相との会談で、日本とフロリダ州のビジネス分野の相互利益や貿易関係について議論した。フロリダ州知事室のリリースによると、両者の会談は、2022年11月にフロリダ州オーランドで開催された日米南東部会（2022年11月25日記事参照）で、デサンティス知事が日本の政府高官や主要なビジネス関係者と行った議論に基づいて実施された。同知事は岸田首相に対し、「日本はフロリダ州にとって強力な貿易相手国であり、われわれは将来に向けて、さらに多くの機会を創出するために協力できると信じている」（注）と述べた。また同日夜、林芳正外相との間で会談とワーキングディナーが実施された。

25日には、知事一行とジェトロの石黒憲彦理事長らによる会談が行われた。デサンティス知事は「われわれがフロリダ州と日本の経済成長に資する協力の在り方を模索し続ける上で、ジェトロのようなパートナーは非常に重要だ」と語り、フロリダ州商務長官でエンタープライズ・フロリダ社長兼最高経営責任者（CEO）のラウラ・ディベラ氏は「エンタープライズ・フロリダは、長年にわたってジェトロとさまざまな取り組みを行ってきた。2022年秋には、マイアミとスペース・コーストで日本の企業経営者を招き、ツアーを開催した」として、さらなる連携に期待を寄せた（2022年11月24日記事参照）。

デサンティス知事一行はその後、経団連の会員企業幹部と昼食をとり、日本での各種会合が成功裏に終わったことをともに喜んだとしている。

（注）フロリダ州知事室のリリースで、日本はフロリダ州にとって3番目に大きな貿易相手国であり、200を超える日本企業がフロリダ州経済に数十億ドルの投資を行っていると紹介されている。

（片岡一生）