米シェブロン、石油ガス産業に関する5つの神話を解説

(米国)

ヒューストン発

2023年04月05日

米国石油大手シェブロン(本社:カリフォルニア州サンラモン)は3月31日、複雑で誤解されがちな石油ガス産業について、一般的に信じられている5つの神話(誤解)を解説外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

神話1「世界はもはや石油ガスを必要としていない」について、国際エネルギー機関(IEA)などの予測をベースに、世界の人口増と生産の拡大に伴って石油ガス需要が高まっていることを挙げた(2022年12月26日記事参照)、また、エネルギー安全保障は石油やガスだけでなく、自然エネルギーも含めた信頼性の高い安全な資源に依存している点にも触れた。

神話2「石油ガス会社は排出量を減らしていない」について、シェブロンは、より低炭素強度の石油、製品、天然ガスでリードすることを目指して強みを生かしていることや、主要産業の炭素排出量を削減するための新製品やソリューションも進めていることを強調した(2022年9月29日記事参照)。

神話3「企業はエネルギー掘削に許可を必要としない」について、シェブロンのようなエネルギー企業は州、連邦、または私有地での掘削に許可を得る必要があると明示した。

神話4「米国の石油は全てテキサス州から供給される」について、テキサス州が世界のエネルギーの中心地であることは事実でとしつつも、シェブロンはテキサス州、ニューメキシコ州、コロラド州、カリフォルニア州、メキシコ湾にまたがって事業を展開していると説明した(2021年3月8日記事参照2022年6月17日記事参照)。

神話5「石油ガス業界はエンジニアしか雇わない」について、石油エンジニアはエネルギー産業で働く多様な人材のほんの一部にすぎず、地質学者や医師、海洋科学者、環境学者も雇用しているとした。また、栄養士、ヘリコプターのパイロット、健康医療の管理職など、エネルギー産業で活躍する専門家は多岐にわたるとしている。

(沖本憲司)

(米国)

ビジネス短信 2a4615aef976d552