米連邦超党派議員団8人が台湾訪問、8月以降4組目の連邦議員訪問に

(米国、台湾)

米州課

2022年09月08日

ステファニー・マーフィー下院議員(民主党、フロリダ州)ら米国連邦議会超党派の議員団8人(注)が97日に台湾に到着し、8日に蔡英文総統と会談した。

8日の会談内の会見でマーフィー議員は、訪問してきた代表団が台湾に対する連邦議会のゆるぎないコミットメントの象徴だとした上で、「(台湾は)適切な場合には、国際フォーラムに参加する価値がある」とし、米国議会は台湾の国際機関への参加拡大を支持すべきだと主張した。また「台湾との経済関係を深め、とくに米台間での高度な自由貿易協定締結を推し進めることは米国議会ができる最も重要なことの1つ」と述べた。また、スコット・フランクリン下院議員(共和党、フロリダ州)は「安全保障に関する領域のみならず、科学技術や現代化といった分野も重要であり、台湾の半導体生産は世界のサプライチェーンに不可欠であることに疑いの余地はない」と述べ、台湾との関係を強化する意向を示した。

米国在台湾協会(AIT)の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、議員団はインド太平洋地域訪問の一環として979日に台湾を訪問。訪問中における台湾の政府高官との会談では、米台関係や地域の安全保障、グローバル・サプライチェーン、そのほかの相互の利益となる重要な問題について話し合う予定とされている。

8月初めのナンシー・ペロシ下院議長の訪台(2022年8月4日記事参照)以降、米国の議員や州知事の訪台が相次いでいる。14日には、エドワード・マーキー上院議員(民主党、マサチューセッツ州)ら米国連邦議会超党派の議員団5人が訪台したほか(2022年8月16日記事参照)、26日にはテネシー州のマーシャ・ブラックバーン上院議員(共和党)が訪台し、蔡総統と会談した(2022年9月2日記事参照)。また、21日にはインディアナ州のエリック・J・ホルコム知事(共和党)が(2022年8月24日記事参照)、30日にはアリゾナ州のダグ・デューシー知事(共和党)(2022年9月2日記事参照)が相次いで訪問している。

(注)マーフィー下院議員、フランクリン下院議員、カイアリ・カヘレ下院議員(民主党、ハワイ州)、ジョー・ウィルソン下院議員(民主党、サウスカロライナ州)、アンディー・バー下院議員(共和党、ケンタッキー州)、ダレル・アイサ下院議員(共和党、カリフォルニア州)、クラウディア・テニー下院議員(共和党・ニューヨーク州)、カット・キャマック下院議員(共和党、フロリダ州)の8人。

(滝本慎一郎)

(米国、台湾)

ビジネス短信 194647ab66dcc5be