「ウィズコロナ」政策を修正、社会的距離確保の強化策を発表

(韓国)

ソウル発

2021年12月21日

韓国の保健福祉部は12月16日、新型コロナ感染者の増加などに伴い(注1)、「ウィズコロナ」政策を修正し、12月18日から2022年1月2日までの間に適用される「社会的距離確保」の強化策を発表した。主な対策は以下のとおり(2021年11月5日2021年12月2日および2021年12月3日記事参照)。

1.私的な集まりの人数制限

新型コロナワクチン接種の有無にかかわらず、4人までとする(首都圏、非首都圏共通)(注2)。レストラン・カフェでは、新型コロナワクチン未接種者(防疫パス未所有者)は、1人の場合に限り利用が認められる。

2.営業時間の制限

多重利用施設(不特定多数が利用する施設)については、午後9時または午後10時までの営業が認められる(注3)。

3.行事・集会の規模制限

50人未満の行事・集会の場合、ワクチン接種者・未接種者の区別なく、50人以上の場合はワクチン接種完了者のみ299人まで、開催が認められる。300人を超える行事・集会は原則禁止とする(注4)。

4.事業場・学校

(1)学校については、首都圏の全ての学校と非首都圏の大規模校の密度を平常時の3分の2の水準で調整する。ただし、地域別の感染状況などを考慮して地域別・学校別に弾力的な調整を可能とする。

(2)事業場については、在宅勤務の推進、時差出勤の積極活用、原則非対面のテレビ会議の利用を通じ、事業場内での感染リスクを抑制する。

(3)公共機関については、対面行事を延期または中止し、集まりや飲み会を自粛するなどの規律を順守する。

5.その他

防疫パスの有効期間(6カ月)を当初12月20日から適用開始としていたが、これを延期し、2022年1月3日からの適用開始とする。

(注1)12月第3週の平均新型コロナ感染者数/日は6,448人、12月17日時点のオミクロン株感染者数は151人。

(注2)同居家族、介護などについては例外あり。

(注3)遊興施設、レストラン・カフェ、カラオケ、銭湯、室内体育施設などは午後9時まで、映画館・劇場、ゲームセンター、塾などは午後10時まで営業が認められる。

(注4)宗教施設の防疫ルール強化については、追加検討することとなった。

(当間正明)

(韓国)

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