12月13日以降の新型コロナ警戒信号の色発表、アグアスカリエンテス州が黄色に後退

(メキシコ)

メキシコ発

2021年12月13日

メキシコ連邦保健省は12月10日、各州の新型コロナウイルス感染警戒信号(2020年5月15日記事6月2日記事6月15日記事8月31日記事2021年7月26日記事参照)の13日以降に適用する色を発表した。全国32州のうち、5州が黄色、27州が緑で数は変わらないが、南バハカリフォルニア州とコアウイラ州が黄色から緑に好転する一方で、日産自動車や同サプライヤーの進出が多い中央高原のアグアスカリエンテス州と北部のドゥランゴ州が緑から黄色に後退した。進出日系企業の多い州では、アグアスカリエンテス州、バハカリフォルニア州、チワワ州が黄色、コアウイラ州、メキシコ市、グアナファト州、ハリスコ州、メキシコ州、ヌエボレオン州、ケレタロ州、サンルイスポトシ州、タマウリパス州、サカテカス州が緑。

発症日別の新規感染者数を週単位でまとめたデータをみると、全国の新規発症者数は第31週(8/1~7)をピークに減少に転じ、第32週以降15週連続で減少していたが、第46週(11/14~20)は前週比9.9%増と増加に転じた。しかし、第47週(11/21~27)は現時点で同13.5%減と再び減少に転じている。第47週の発症者数は1万5,503人(1日当たり2,215人)でピーク時の11.7%の水準まで低下している(注1)。病床利用率は12月8日時点で一般病床が17%、人工呼吸器付き病床が12%。

高齢者へのワクチンのブースター接種開始

メキシコでは原則として15歳以上がワクチン接種の対象となっているが(注2)、連邦保健省が12月9日午後5時に発表した資料によると、ワクチン接種を1回でも終えているのは7,920万2,068人で、全人口の61.4%、接種対象の15歳以上の82.4%。所定回数を接種済みの国民は6,563万611人で、同50.9%、68.3%。12月8日には60歳以上の高齢者に対するブースター接種を首都メキシコ市など複数の州で開始した。高齢者に対するブースター接種には、今までに受けたワクチンの種類にかかわらず、全てアストラゼネカのワクチンが用いられる。

連邦保健省は12月3日、メキシコで初となる新たな変異株のオミクロン株の感染を確認したと発表した。11月21日に南アフリカ共和国から帰国したビジネスパーソンだが、数日後に軽い症状が出たため、他者への感染を防ぐため、自主的に私立病院に入院したという。政府は今後も国境措置(水際対策)を導入する考えは一切ないと強調し、水際対策は効果よりも弊害の方が大きいとして、今までどおり国内の感染対策に注力するとした。国民に対しては、新株の脅威は現時点では科学的に証明されていないとし、パニックに陥ることがないよう冷静な対応を呼び掛けた。

(注1)発症日ベースの統計は後から感染が確定して追加されることが多いため、最終的には1日当たり2,500人前後になると推定される。

(注2)感染症に弱い疾患がある場合、例外的に12歳以上でも接種対象となる。

(中畑貴雄)

(メキシコ)

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