杭州市、国際的な消費センター都市を目指す
(中国)
上海発
2021年01月14日
浙江省杭州市は「国際的な消費センター都市建設三年行動計画(2021~2023)」(以下「行動計画」)を発表した。行動計画では、杭州市を世界的な消費体験センター、ファッション消費の集積地としての建設を加速させ、杭州市の商業的知名度を上げ、デジタル生活サービスをリードし、消費様式の多様なイノベーションを押し進めるとしている。
具体的な目標としては、2023年までに杭州市の社会消費品小売総額を8,000億元(約12兆8,000億円、1元=約16円)以上、毎年平均で8%以上の増加を目指す。また、インターネット小売総額に関しては2023年までに1兆元、年平均増加率を10%以上とすることが掲げられている(詳細は添付資料参照)(注)。
杭州市を有する浙江省では、2020年3月に消費振興に関する実施意見を発表している(2020年4月1日記事参照)。実施意見では、杭州市を国際的な消費中心都市として建設し、生活向けデジタル新サービスの推進などにより、2022年までに社会消費品小売総額を3兆4,000億元以上、毎年8%前後の成長を目指すといった目標を掲げている。杭州市は今回の行動計画で、具体的な実施内容を定めたともいえる。このほか、杭州市は2020年6月、ライブコマース産業園区の建設を発表しており(2020年7月3日記事参照)、デジタル化と消費を結び付けることを推進している。
(注)社会消費品小売総額は、インターネット小売額の実物商品を含むが、非実物商品(バーチャルグッズ、サービス類の商品)、生産に投入される・転売される一部の商品を含まない。
(侯恩東)
(中国)
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