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保健省、国民に不要不急の外国旅行自粛を呼びかけ

(メキシコ)

メキシコ発

2020年10月23日

メキシコ連邦保健省は10月21日、新型コロナウイルスの感染再拡大を防ぐ目的で、国民が外国旅行をする際の注意事項について情報提供するプレスリリースPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発出した。保健省はその中で、10月20日時点で世界216カ国・地域で4,011万人を超える感染者、111万人を超える死者が出ている状況を説明し、国民に不要不急な外国旅行を控えるよう要請している。メキシコ政府が公に国民に外国旅行自粛を呼びかけるのは今回が初めてだが、同じプレスリリースには「世界保健機関(WHO)は強制的な検疫措置を推奨していない」とも記しており、また、旅行に行った場合の衛生措置の徹底についても紹介しているため、強制的な渡航制限ではない。

メキシコ政府は新型コロナウイルス感染が世界中で広がる中でも、今まで一度も渡航制限を実施したことはなく、外国人のメキシコへの入国や、メキシコ人の外国渡航の制限は一切設けていない。感染拡大防止策の影響で航空会社の国際便の便数は減っているが、米国や欧州、日本などへの直行便は運航を続けており、今後も国境封鎖を行う意思はない。州政府の権限で外出規制を課す州はあるが、連邦政府は国民に対して外出規制を強制することには常に反対しており、自粛を促すのみだ。今回の措置は欧州を中心に感染が再拡大している状況を踏まえ、スペインを中心に欧州との結びつきも強いメキシコとして、11月初旬の「死者の日」の連休や年末年始に向けて増える可能性がある不要不急の外国旅行を自粛してもらい、外国から持ち込まれる感染源を可能な限り減らしたい考えがあるとみられる。

国内の新規感染は下げ止まり、州によっては拡大傾向に

保健省が発表する発症日を基準とした週別新規感染者数のデータによると、メキシコでの新型コロナウイルス感染は、第29週(7月12~18日)をピークに減少傾向だったが、第39週(9月20~26日)の感染者数は前週を上回り、下げ止まりの兆候がみられる。第40週(9月27日~10月3日)は第39週をわずかに下回ったもののほぼ横ばい、第41週(10月4~10日)のデータは今後上方修正されるため、第40週を上回る可能性が高い(添付資料図1参照)。

日系企業の進出が多い州のデータ(添付資料図2参照)をみると、首都メキシコシティーの新規感染は上下を繰り返しながらもほぼ横ばいだったが、ここ3週間は増加傾向にあり、第41週は再び週当たり7,000人(1日平均1,000人)を超えた。ヌエボレオン州も過去4週間はおおむね増加傾向にあり、第41週は3,508人まで上昇している。そのほか、ケレタロ州やアグアスカリエンテス州の感染も増加傾向にあり、特にケレタロ州は第41週の感染者数が前週と比べて39.9%増加している。ヌエボレオン州、ケレタロ州、アグアスカリエンテス州の「新型コロナ警戒信号」(2020年5月15日記事6月2日記事6月15日記事8月31日記事参照)の色はオレンジだが、保健省は10月20日の記者会見で、場合によっては赤信号に戻る可能性があると指摘している。

(中畑貴雄)

(メキシコ)

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