連邦参事会(内閣)、2021年予算案に新型コロナ対策補正予算を追加

(スイス)

ジュネーブ発

2020年09月28日

スイス連邦参事会(内閣)は9月25日、2021年予算案に対する14億スイス・フラン(約1,596億円、CHF、1CHF=約114円)の補正予算案外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを採択した。

この補正予算案は、新型コロナウイルス対策に関するもので、主な内訳は、自営業者に対する給付金(2020年4月21日記事参照)として4億9,000万CHF、公共交通機関への支援(2020年8月24日記事参照)に5億1,400万CHF、航空管制会社スカイガイドへの支援(2020年8月14日記事参照)に2億5,000万CHF、文化施設支援(2020年5月15日記事参照)に1億3,000万CHF、行動制限措置で閉鎖対象となった商業施設貸し主への給付金(2020年7月13日記事参照)として2,000万CHF、医薬品調達に400万CHF、などからなる。

新型コロナウイルス対策としては、政府は2020年に3度の補正予算で合計307億8,208万CHFを計上しており、2021年当初予算案にも15億8,130万CHFが計上されていたところだ。2021年の内訳は、つなぎ融資の債務保証分として10億CHF、新型コロナウイルス検査費用補助2億8,800万CHF、プロスポーツなどへのつなぎ融資に1億7,500万CHF、スポーツ関係拠出金に1億CHF、メディア産業支援に1,750万CHF、などだった。

2021年当初予算案は2020年8月19日に議会に提出されているが、まだ審議には入っておらず、今回の補正予算案は当初予算提出後に生じた経費を要求するものだ。

(和田恭)

(スイス)

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