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2019年の対内直接投資額は7.4%減も、前年に続き好調

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2020年07月27日

南アフリカ共和国準備銀行(SARB、中央銀行)の7月16日の発表によると、2019年の対内直接投資(国際収支ベース、ネット、フロー)は前年比7.4%減の668億1,600万ランド(約4,343億400万円、1ランド=約6.5円)だった(添付資料表1参照)。前年比で微減となったものの、2018年2月に就任したシリル・ラマポーザ大統領の積極的な外国投資誘致姿勢もあり(2019年11月19日記事参照)、汚職問題によって国際的信用を悪化させたジェイコブ・ズマ前政権の末期(2015~2017年までの数字を平均した額)と比較すると、2年連続で倍以上となった。

また、6月に国連貿易開発会議(UNCTAD)が発表した「世界投資報告2020PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」(2020年6月19日記事参照)によると、2019年のアフリカへの域外からの外国直接投資額の総額は454億ドル(前年比10.3%減)で、南アはアフリカでエジプトに次いで2番目の投資受け入れ国だった(46億ドル、前年比10.3%減)

南アへの直接投資額(2018年末残高)を国別に見ると、旧宗主国の英国(構成比29.4%)とオランダ(19.5%)が前年比10%以上増で1、2位を維持し、3位ベルギー(9.6%)、4位米国(6.5%)の順位に前年から変動はなかったが、前年の国別投資額で7位の日本が前年比55%増となり、ドイツ、中国を抜いて5位に浮上した(添付資料表2参照)。2018年の日本企業による南アへの大型投資として、東京海上ホールディングスによる保険大手ホラードへの出資(50億ランド、2018年9月発表)などがあった。

一方、南アの対外直接投資額(2018年末残高)は前年比3.9%増となった(添付資料表3参照)。国別に見ると、構成比5割弱の中国向け投資が前年比15.2%減となり、2位の英国(構成比12.8%)との差が縮んだ。南アと2国間投資・租税協定を結び迂回(うかい)投資先としても活用されている3位モーリシャス(8.4%)は前年比2.1倍と大きく伸びたほか、4位米国(6.5%)への投資額も2.4倍増となった。

新型コロナウイルスの感染拡大が続く南アでは、準備銀行は6月の発表で2020年の経済成長率はマイナス7.2%(2020年6月26日記事参照)と予測しており、国内経済の低迷と世界経済全体の冷え込みが対内・対外投資額に大きく影響するか懸念される。

(高橋史)

(南アフリカ共和国)

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