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格付け大手フィッチ、メキシコの長期国債格付け引き下げ

(メキシコ)

メキシコ発

2020年04月20日

米国格付け大手のフィッチ・レーティングス(フィッチ)は4月15日、メキシコの外貨建て長期債務格付けを「トリプルB」から「トリプルBマイナス」に引き下げた。見通しは「安定的」としているため、短期的にこれ以上の格下げは見込んでいない。ワンノッチ引き下げたものの、「トリプルBマイナス」以上は依然として投資適格に当たる。

フィッチの4月15日付プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、引き下げの主な要因として、新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)によるメキシコ経済への影響を挙げている。2020年後半からと見込まれている景気回復についても、メキシコと同規模の経済状況や格付けの他国と比較した場合、限定的としている。その理由として、メキシコでは「民間部門インフラ投資国家合意」(2019年12月2日記事参照)が発表されてはいるものの、パンデミック前より特定分野で存在するビジネス環境の悪化や法の支配の弱体化があるとしている。なお、現政権は、例えばエネルギー分野で炭化水素資源開発の新規ラウンドとファームアウトの停止(2019年6月17日記事参照)や、発電事業での長期電力競売のいったん停止(2019年9月24日記事参照)などを実施している。また、法の支配の弱体化に関する直近の例では、米国ビール会社の工場建設差し止め(2020年3月26日記事参照)が挙げられる。さらに、フィッチはプレスリリースで、今後の景気後退への対応策として国債発行による財政出動がなかった場合でも、政府債務残高の対GDP比は少なくとも6%上昇し、1980年代以来の最高水準の約50%となると予測している。

また、フィッチは4月17日付のプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、メキシコ石油公社(PEMEX)の格付けを「ダブルB」から「ダブルBマイナス」に、メキシコ電力庁(CFE)の格付けを「トリプルB」から「トリプルBマイナス」に引き下げたことを発表した。

同様に、大手格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も3月26日、世界的な新型コロナウイルス感染拡大と石油価格の急落がメキシコ経済に大きなダメージをもたらすとして、メキシコの長期国債格付けを引き下げている(2020年3月31日記事参照)。

(中井健太)

(メキシコ)

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