広東省トップと香港トップがベイエリア協力に関し情報交換

(中国)

広州発

2018年11月29日

11月20日に、中国共産党広東省委員会の李希書記、広東省の馬興瑞省長は香港特別行政区を訪問し、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官と会談した。「広東・香港・マカオグレートベイエリア(粤港澳大湾区)」建設推進(2018年6月22日記事参照)について情報交換を行った。

イノベーションセンターを目指す

李書記はベイエリアについて、「(中国共産党の)習近平総書記が自ら構想・計画・推進する国家の重大な戦略で、国の発展の大局、広東、香港、マカオ3地域の住民の生活に関わる。香港・珠海・マカオ大橋、広州-深セン-香港高速鉄道の総合的効果を発揮し、大湾区国際科学技術イノベーションセンターを共同で打ち立て、特に香港の青年が広東省で学習・生活・イノベーション・創業しやすい環境を提供し、世界レベルのベイエリアと都市群の建設を期待する」と述べた。

林鄭行政長官は「ベイエリア建設は香港の発展と、広東省と香港の協力深化にとって重要な歴史的チャンスだ。香港は『一国二制度』の優位性を今後も活用する。インフラ設備の相互連結を強化し、科学技術イノベーション、産業連携、人材育成、インフラ建設、青少年交流などの分野での協力を深化したい」とした。

高速鉄道など交通インフラ接続が進む

広東・香港・マカオグレートベイエリアに関して、9月23日に広州市と香港を結ぶ「広州-深セン-香港高速鉄道(広深港高速鉄道)が開通(2018年9月27日記事参照)、10月24日の「香港・珠海・マカオ大橋(港珠澳大橋)」(2018年10月31日記事参照)の開通式には習近平国家主席が出席(2018年11月2日記事参照)するなど、中央政府のベイエリアへの期待は高い。

(河野円洋)

(中国)

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