香港・珠海・マカオ大橋の開通式に習国家主席が出席
(中国)
広州発
2018年11月02日
10月23日に広東省珠海市、マカオ、香港をつなぐ「香港・珠海・マカオ大橋」の開通式が行われ、習近平国家主席や韓正副首相が出席した。
同大橋は、2009年12月15日に建設が開始され、約9年をかけて完成した。全長約55キロで、22.9キロの海上橋と6.7キロの海底トンネルを有する(2018年10月31日記事参照)。
広東・香港・マカオグレートベイエリアへの貢献を期待
習国家主席は開通宣言をするとともに、建設プロジェクト関係者と会見した。大橋は「わが国の総合的国力、自主イノベーション能力を体現したもの」とし、「広東・香港・マカオグレートベイエリア建設(2017年7月6日記事参照)にとって、重要な作用を発揮する」と述べた。
また、韓副首相は開通式で、「大橋の開通は3地域の人材や経済貿易の往来、広東・香港・マカオグレートベイエリアの発展、珠江デルタ地域の総合的競争力の向上、香港・マカオと中国の発展の大局への融合、3地域の互恵的協力の推進に重大な意義を持つ。今後はさらに審査手続きを簡素化、通関時間を短縮し、大橋を香港、マカオと中国の共同イノベーションと融合的発展の紐帯(ちゅうたい)としたい」と述べた。
一般の通行が始まった10月24日に珠海市出入境ポイントを通過した人の数は2万8,000人で、通行車両は800台だった。大橋をテーマにしたテレビドラマの制作も予定されている。
(河野円洋)
(中国)
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