日本からの輸出に関する制度

花きの輸入規制、輸入手続き

シンガポールの輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2017年1月

a-1. シンガポールの法令により輸入が禁止・制限されている品目

花きの輸入は、AVAが所管する植物管理法およびその付属法令である植物管理(植物輸入)規則により規制されています。植物管理(植物輸入)規則では、花きのうち規制された植物をAVA長官の許可なく輸入してはならないと定めています。規制された植物のリストは同規則第2付表に掲載されています。規制された植物の輸入には、輸出国の検疫機関により船積み前14日以内に発行された植物検疫証明書が船積みごとに必要となります。

a-2. ワシントン条約(CITES)該当品目の輸入規制

絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)のCITESリストに掲載されたあらゆる動植物の輸入には「CITES輸入許可」を事前にAVAより取得しなければなりません。このワシントン条約に該当する品目として花きの場合、ソテツ科、イチイ科、ナンヨウスギ科、ラン科、シクラメン属全種などが挙げられます。ワシントン条約の該当品目は、経済産業省のホームページから検索ができます。

輸入申告には輸出国の管轄官庁が発行した「CITES輸出・再輸出許可」を事前に取得していることが条件となります。輸入者は貨物が到着する少なくとも1週間前に「CITES輸入許可」をAVAのライセンス・許可申請サイト、LicenceOne (AVA e-Licensing)を通じて申請しなければなりません。申請後、CITES輸入許可の取得には通常、2営業日を要します。「CITES輸出・再輸出許可」の原本は貨物の通関手続き後、直ちにAVAの野生動植物課に提出しなければなりません。CITES輸入許可にかかる手数料は、1種ごとに12 Sドル(最低60 Sドル)です。

2. 動植物検疫の有無

調査時点:2017年1月

花きを含む植物の輸入規制は、植物管理法で定められています。同法には、植物全般の防疫について規定した植物管理(植物輸入)規則があります。
植物管理(植物輸入)規則の第2付表に規制された植物のリストが掲載されています。以下に記載された24品目の規制された植物の輸入には、規制病害虫が付着していない旨を記載した植物検疫証明書が船積みごとに必要となります。植物検疫証明書は輸出国の検疫機関により船積み前14日以内に発行されたものでなければなりません。

  1. ゴムの木(学名:Hevea spp.)
  2. ココア(学名:Theobroma cacao
  3. ココナッツ(学名:Cocos nucifera
  4. オイルパーム(学名:Elaeis guineensis
  5. キャッサバ(学名:Manihot esculenta
  6. 柑橘系植物(学名:Citrus spp.
  7. コーヒー(学名:Coffea spp.
  8. コットン(学名:Gossypium spp.
  9. トウモロコシ(学名:Zea mays
  10. バナナ(学名:Musa spp
  11. パイナップル(学名:Ananas comosus
  12. 稲(学名:Oryza sativa
  13. サトウキビ(学名:Saccharum officinarum
  14. 茶(学名:Camellia sinensis
  15. ラン(学名:Orchidaceae
  16. 培養土の有無にかかわらず、枝、球根、虫、葉、根茎、種子または塊茎など他のすべての生きた植物または培養材
  17. 遺伝子組み換え植物
  18. 生鮮または乾燥した植物標本
  19. きのこの種菌
  20. 熱帯アメリカ産のすべての新鮮な花、果物、野菜
  21. すべての環形動物、節足動物、軟体動物、線虫および微生物
  22. すべての改変生物
  23. すべての生物学的防除剤
  24. 土壌、植物起源の有機肥料。

日本からバラ、ユリ、カーネーション、キク等の切り花をシンガポールに輸出する際には、日本の植物検疫証明書を取得する必要がありませんが、サクラ、ツツジ、マツ、ラン等の苗、果菜類等の種、鉢植え植物、観葉植物をシンガポールに輸出する際には、病害虫が付着していない旨が記載された日本の植物検疫機関発行の植物検疫証明書を取得する必要があります。
培養土付き観葉植物をシンガポールに輸出する際には、培養土に寄生線虫が付着していない旨を記載した追加証明が必要となります。規制の対象となる病害虫は植物寄生線虫(Plant parasitic nematodes)です。輸出前に3%の濃度のN-メチルカルバメート系殺虫剤カルボフラン顆粒を1平方メートル当たり30g直接施用するか、栽培前に1立法メートル当たり130gの臭化メチルで48時間燻蒸、もしくは121℃で30分間の蒸気滅菌を施し、その旨を植物検疫証明書に記載することが求められます。
きのこ種菌、組織培養された植物、コケ類、堆肥、培養土等をシンガポールに輸出する際は、栽培前または輸出前に特別な燻蒸処理を施すことが規定されており、植物検疫証明書に追加証明が必要となります。

3. 残留農薬規制

調査時点:2017年1月

食品となる青果物・穀類を除いて、輸入される植物で残留農薬に関する法的規制はありません。

4. 重金属および汚染物質(最大残留基準値/禁止)

調査時点:2017年1月

輸入される花きの重金属および汚染物質に関する法的規制はありません。

5. 食品添加物規制

調査時点:2017年1月

輸入される花きの添加物に関する法的規制はありません。

6. 食品包装規制(食品容器の品質または基準)

調査時点:2017年1月

輸入される花きの容器包装についての法的規制はありません。

7. その他

なし

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