日本からの輸出に関する制度

牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続き

品目の定義

本ページで定義する牛乳・乳製品のHSコード

040110~040299 : ミルクおよびクリーム
040310~040390 : バターミルク、凝固したミルクおよびクリーム、ヨーグルト、ケフィア、その他発酵させまたは酸性化したミルクおよびクリーム
040410~040490 : ホエイ
040510~040590 : ミルクから得たバターその他の油脂およびデイリースプレッド
040610~040690 : チーズおよびカード
210500 : アイスクリーム、氷菓
190190 : ミルクの調製食料品
220299 : アルコールを含有しない飲料

輸入食品の品質・安全管理を所管するシンガポール食品庁(SFA)は、輸入管理品目である食品のHSコードをさらに細かく分類したSFA独自の商品コードを規定しており、輸入者は輸入許可申告の際に、HSコードとともにこの商品コードをシンガポール税関およびSFAに申告することが求められます。

2019年4月1日以降、農食品・獣医庁(AVA)が解体され、シンガポール食品庁(SFA)が新設されたことで、AVAが所管していた輸入食品および動植物の管理・検疫業務が三つの組織へ分割移管されました。食品関連はSFAが、非食品関連は国立公園局(NParks)の管轄となり、非食品のうち動物・家畜部門はNParks内の組織である、動物・獣医サービス(AVS)が担当となっています。

シンガポールの輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2019年10月

シンガポールの法令により輸入が禁止・制限されている品目
牛乳・乳製品を含む加工食品の輸入は、シンガポール食品庁(SFA)が所管する食品販売法により規制されています。シンガポールへ輸出しようとする牛乳・乳製品は食品販売法の付属規定である食品規制で定められている食品規格を満たしていなければなりません。牛乳・乳製品の食品規格は食品規制の第IV部(食品規格と個別ラベル表示要件)第93項~第125項(牛乳・乳製品)、第126項~第128項(アイスクリーム)に記載されています。食品規制では、牛乳・乳製品のうち原乳の輸入を禁止しています。

2. 施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類等(輸出者側で必要な手続き)

調査時点:2019年10月

日本から牛乳・乳製品をシンガポールへ輸出するために、輸出者側で事業者認定を受ける必要はありませんが、シンガポール食品庁(SFA)の規制調達先プログラム(Regulated Source Program)のもと、輸出国の政府管轄期間の適正な監督を受けている、あるいはSFAの認める品質保証体制を導入している事業所でなければなりません。輸入者はSFAから要請があれば提示できるように、輸出国の食品事業者から工場ライセンス(輸出国政府が発行)、輸出証明書(輸出国政府が発行)、衛生証明書(輸出国政府が発行)や、HACCP認証、GMP認証などのいずれかの書類を事前に取得していることが望ましいです。

また、牛乳・乳製品のうち殺菌牛乳(Pasteurised Milk)については、SFAにより検査強化品目に指定されています。輸出国の検疫検査機関(日本の場合は動物検疫所)から、1)牛乳の原料が口蹄疫の発生していない国から調達されていること、2)72℃以上で15秒間以上の熱処理が施され、殺菌されていることを証明する輸出検疫証明書を取得して、船積みごとに輸入通関の際に提示しなければなりません。また証明書には次の事項が記載されている必要があります。

  1. 商品明細(ブランド名、種類を含む)
  2. 商品の重量
  3. 商品ロット番号および生産日
  4. 生産者や生産施設の名称および住所
  5. 輸入者または荷受人の名前および住所
  6. 輸出者または荷送人の名前および住所
  7. 輸出国
  8. 輸入国

さらに初回の輸入時のみ、輸出国当局が発行した、当該食品加工工場のライセンスが必要になります。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2019年10月

2. 施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類等(輸出者側で必要な手続き)」に記載のとおり、シンガポール食品庁(SFA)により検査強化品目に指定されている殺菌牛乳(Pasteurised Milk)を除き、日本の牛乳・乳製品をシンガポールに輸出する際には、検疫証明書を取得する必要はありません。

殺菌牛乳(PasteurisedLiquid Milk)については、「2. 施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類等(輸出者側で必要な手続き)」に記載のとおり、輸出国の検疫検査機関から、1) 牛乳の原料が、口蹄疫が発生していない国から調達されていることを証明するための事業者ライセンスの提出、2)72℃以上で15秒間以上の熱処理が施され、殺菌されていることを証明する検疫証明書を取得し、船積みごと輸入通関の際に提示しなければなりません。