日本からの輸出に関する制度

青果物の輸入規制、輸入手続き

品目の定義

本ページで定義する青果物のHSコード

0714 :かんしょ
0806 :ブドウ
0808 :リンゴ
0809 :桃

関連リンク

マレーシアの輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2020年8月

日本からマレーシアへの青果物の輸出は可能です。 ただし、青果物については、2013年3月に発効した2012 年関税(輸入禁止)令において、「特定の方式でのみ輸入可能な品目」(THIRD SCHEDULE)ならびに「基準の充足を条件に、特定の方式でのみ輸入可能な品目」(FOURTH SCHEDULE)の項目として指定されており、輸入に際しては各機関からの許可が必要となっています。

なお、東日本大震災以降、日本からの食品輸入については、産地証明が必要などの規制がありましたが、2013年3月1日をもって廃止されました。

2. 施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類

調査時点:2020年8月

施設登録
日本産青果物の場合、日本側の施設登録は不要です。
日本側で用意すべき書類
日本産青果物に関しては現在、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う政府作成の産地証明は不要となっています。 経済連携協定(日本・ASEAN EPA、もしくは日本・マレーシア EPA)の適用を受ける場合には、日本商工会議所発給の特定原産地証明書が必要です。詳細は関連リンクの日本商工会議所のウェブサイトを確認してください。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2020年8月

青果物は温州みかん、トウガラシ、ピーマンを除き、植物検疫証明書なしで輸出できます。
マレーシアにおける植物検疫は「1976年植物検疫法(Plant Quarantine Act 1976)」ならびに「1981年植物検疫規則(Plant Quarantine Regulations 1981)」に基づき、農業・農業関連産業省農業局作物保護および植物検疫課が管轄しています。

マレーシアの食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2020年8月

青果物の定義および規格は「1985年食品規則(Food Regulations 1985)」で定められています。主な青果物のカテゴリー別の定義と規格は次のとおりです。

生野菜
生野菜は、乾燥、パルプ化、脱水、冷凍、缶詰、砂糖漬け、または漬けられていない野菜でなければならない。しおれたり、縮んだり、変色したりしてはならない。
生果物
生果物は、乾燥、パルプ化、脱水、冷凍、缶詰、砂糖漬け、または漬けられていない果物でなければならない。しおれたり、縮んだり、変色したりしてはならない。生果物のグレードや識別に使用される、許可された着色物質を含むことは認められる。またその目的のために、食用食品グレードのワックスは、販売用の洗浄と準備に使用できる。

また、白菜、オクラ、インゲン豆、レタス、トマト、バナナなど約50の農産品目については、マレーシア標準局(Department of Standards Malaysia)が定める品質規格「Malaysia Standard (MS)」に準拠する必要があります。

2. 残留農薬および動物用医薬品

調査時点:2020年8月

マレーシアでは残留農薬(最大許容残留値、使用禁止農薬)について、「1985年食品規則」(Regulation 41ならびにSIXTEENTH SCHEDULE)において品目ごとに定められています。
青果物(かんしょ、ブドウ、リンゴ、桃)への残留農薬基準は次のとおりです。

青果物に関する残留農薬の最大残留基準値
農薬(英名) 農薬(和名) 種類 最大許容残留値(mg/kg)
Cypermethrin (sum of isomers) シペルメトリン
(異性体の合計)
ブドウ、リンゴ、桃 2
Endosulfan
(sum of alpha and beta endosulfan and endosulfan sulphate)
エンドスルファン
(α、βエンドスルファンならびにエンドスルファンスルフェート)
ブドウ、リンゴ、桃 2
Formothion ホルモチオン かんしょ 2
Metaldehyde メタアルデヒド ブドウ、リンゴ、桃 1
Paraquat パラコート かんしょ 0.05

同規則で特に指定されていないものに関しては、CODEX(コーデックス委員会)が定める基準値に従うものとし、CODEX(コーデックス委員会)でも特に定めのない農薬については、すべて0.01mg/kgの最大許容残留値が適用されます。

3. 重金属および汚染物質(最大残留基準値/禁止)

調査時点:2020年8月

ママレーシアで消費されるすべての食品に関する重金属および汚染物質(最大許容残留値)については、「1985年食品規則(Food Regulations 1985)」(Regulation 38ならびにFOURTEENTH SCHEDULE)において品目ごとに定められています。
青果物に関する重金属(ヒ素、鉛、水銀、カドミウム、アンチモン)の最大残留基準は、それぞれ次の表のとおりです。

青果物に関する重金属の最大残留基準値 (mg/kg)
食品 ヒ素 水銀 カドミウム アンチモン
ジュース類を除く野菜ならびに果実 1 2 0.05 1 1

マレーシアで消費されるすべての食品に含有が禁止されている物質については、「1985年食品規則」(Regulation 40ならびにFIFTEENTH A SCHEDULE)において品目ごとに定められています。

4. 食品添加物

調査時点:2020年8月

マレーシアで消費されるすべての食品添加物については、「1985年食品規則(Food Regulations 1985)」(PART V)において定められています。食品添加物は「食品が有している品質、質感、硬さ、外見、におい、味、アルカリ度または酸性度に影響を与えるために、もしくは食品の製造、加工、調製、処理、充填、包装、運搬または保存においてそのほかの技術的な機能を付与するために、意図的に食品に少量導入される、および、その結果直接的または間接的に当該物質またはその副産物が食品の一成分となるか、なることが合理的に期待される、あらゆる安全な物質をいい、すべての保存料、着色料、香料、風味増強剤、酸化防止剤、食品調整剤などを含むが、栄養強化剤、偶発的成分あるいは塩は含まれない」と定義されており、これらに関する使用については、次のように定められています(Regulation 19)。

  • 食品添加物として許可されていない物質は食品添加物として使用してはならない。
  • 食品規則で具体的に定められた基準に準拠しない認可食品添加物もまた食品に使用してはならない。
  • 食品添加物の食品への添加は、食品規則で認可が明文化されていない限り禁止する。
  • 食品に使用される食品添加物は、その最大許容値を超えないこと。

添加物としてのポジティブリストや使用許容値は、食品添加物の種類および対象となる食品ごとに細かく数値が定められています(次の表参照)。

食品添加物の種類別食品規則および付表
添加物の種類 食品規則 附表
保存料 Regulation 20 SIXTH SCHEDULE
抗菌剤 Regulation 20A SIXTH (A) SCHEDULE
着色料 Regulation 21 SEVENTH SCHEDULE
香料 Regulation 22 EIGHTH SCHEDULE
風味増強剤 Regulation 23 NINTH SCHEDULE
酸化防止剤 Regulation 24 TENTH SCHEDULE
食品調整剤 Regulation 25 ELEVENTH SCHEDULE
栄養強化剤 Regulation 26 TWELFTH SCHEDULE
ビフィズス菌 Regulation 26A TWELFTH A SCHEDULE

なお、食品調整剤はさらに次のサブカテゴリーに分類され、基準が整理されています。

  • 乳化剤
  • 消泡剤
  • 安定剤
  • 増粘剤
  • 加工でん粉
  • ゲル化剤
  • pH調整剤
  • 酵素
  • 溶剤
  • 固化防止剤

栄養素が添加されていない甘味物質は、「1985年食品規則」Regulation 133および第17付則(SHEDULE 17)で規定されています。

5. 食品包装規制(食品容器の品質または基準)

調査時点:2020年8月

食品容器に関しては、「1985年食品規則」(PART VI)に次のとおり定められています。

  1. 食品包装に使用される梱包材料は、中身の食品に対して有毒、有害なものであってはならず、汚染物質を含まず、食品の劣化を早めるようなものであってはならない。
  2. 容器にセラミック〔カテゴリーA: 磁器、ボーンチャイナ、ファインチャイナ、溶化磁器そのほか吸水率が0.4%以下のもの、カテゴリーB: 陶器、せっ器(ストーンウェア)〕を使用する場合は、マレーシア規格(MS:Malaysian Standard)の「MS ISO 6486-1食品と接触するセラミック容器、ガラスセラミック容器およびガラス食器」に従わなければならない。また、セラミック容器に含まれる鉛とカドミウムの最大許容量には制限がある(次の表を参照)。
セラミック容器に含まれる鉛とカドミウムの最大許容量
種類 単位 カドミウム
平らな容器 mg/dm2 0.8 0.07
深みのある容器(小) mg/l 2.0 0.5
深みのある容器(大) mg/l 1.0 0.25

また、セラミック容器は次の要件を満たさなければなりません(テスト方法はマレーシア規格MS ISO 6486-1を参照)。

セラミック容器の要件
パラメータ カテゴリーA カテゴリーB陶器 カテゴリーBせっ器
吸水率(%) 0.4%以下 3.0%以上7.0%以下 3.0%以下
熱衝撃(℃) 160 160 160
耐チッピング性(J)
プレート直径>220mm 0.25 該当なし 該当なし
プレート直径≦220mm 0.18 該当なし 該当なし
カップ/マグ/ボウル
(注ぎ口あり)
0.10 該当なし 該当なし
カップ/マグ/ボウル
(注ぎ口なし)
0.12 該当なし 該当なし
クレージング すべてのテスト片でクレージングがないこと
  1. 1キログラムあたり1ミリグラム以上の塩化ビニルモノマーを含んだポリ塩化ビニルを利用した容器は禁止されている。
  2. 1キログラムあたり0.05ミリグラム以上の塩化ビニルモノマーを含んだポリ塩化ビニルに梱包された食品の輸入、販売をしてはならない。
  3. 非食品用に製造された容器を食品用に使用してはならない。
  4. ナチュラルミネラルウオーターの容器として使用した20リットル以下のポリカーボネート容器を同じ目的で使用することは認められているが、それ以外の次のような容器のリサイクルは認められていない。
    1. 何らかの用途として使用された袋を砂糖や小麦粉、その他の粉類の容器として使用すること。
    2. 何らかの用途として使用されたボトルや金属容器(食用脂や食用油用のサイロやタンカーを除く)を食用脂や食用油の容器として使用すること。
    3. 豚由来の製品の容器として意図されたもの、あるいは豚由来の製品の容器として使用された容器を非豚由来の製品の容器として使用すること。
    4. 何らかの用途として使用されたプラスチック容器を、食品の容器として使用すること。
    5. アルコール類やシャンディ(飲み物)の容器として使用された容器を、それらを除く食品の容器として使用すること。
  5. 次のa~cのような類似用途のための容器のリサイクルも認められていない。
    1. 別の用途として使用されたガラス瓶を牛乳、清涼飲料水あるいはシャンディの容器として使用すること。
    2. 別の用途で使用された箱や木箱を野菜、魚、果物の容器として使用すること。
    3. 別の用途で使用された麻袋を精米の容器として使用すること。
  6. アルコール飲料、シャンディ、野菜、果物のための、次のa、bのような容器のリサイクルは認められる
    1. アルコール飲料の容器として使用されたガラス瓶を、シャンディの容器として使用すること(あるいはその逆)。
    2. 野菜の容器として使用された箱や木箱を、果物の容器として使用すること(あるいはその逆)。
  7. ある食品の容器として使用されている容器に、それとは別の食品のラベルやマークが表示されていた場合、その容器は以前にそのラベルやマークの食品用途として使用されたものであると推定する。
  8. 破損した容器の使用は認められていない。
  9. 食品の容器の中に玩具やコイン、その他のものを入れてはならない。ただし、食品の無菌状態など食品の望ましい質を保持するためのものや、食品のラベル、酸素を吸収するための還元鉄粉などの同梱は認められている。
  10. 酸素吸収を目的とした還元鉄粉は、食品に混入し、食品を汚染し、食品の内部に侵入しないよう、小袋に入れ、封をしなければならない。小袋の素材は、次のa~lのうち少なくとも1つ以上を含まなければならない。
    1. 塩化カルシウム
    2. 水酸化カルシウム
    3. 活性炭
    4. 石膏
    5. 酸化鉄
    6. 水酸化マグネシウム
    7. ステアリン酸マグネシウム
    8. パーライト
    9. 滑石
    10. 沸石

6. ラベル表示

調査時点:2020年8月

青果物を含めマレーシアで販売する食品の一般的な表示基準(輸入品、国産品に関係なく)は、「1985年食品規則」(Food Regulations 1985 PART IV)に定められています。表示項目、言語、文字の大きさや色、賞味期限表示、栄養成分表示、あるいは表示禁止事項など詳細にわたり、ルールが設定されています。
表示が必要な項目は次のとおりです。

  1. 食品の適切な明示(appropriate designation of the food)、または主成分の一般名を含む食品の説明。
  2. 混合食品または配合食品の場合には、食品に応じて内容物が混合または配合されたものであることを示す文言。
  3. 食品が牛肉もしくは豚肉、またはその派生物、またはラードを含む場合には、それらに関する記載。
  4. 食品が添加アルコールを含む場合には、それらに関する記載を、6ポイント以上の大文字かつ太字のサンセリフ書体によって表示。
  5. 食品が、水、食品添加物、および栄養補助剤を除く2種類以上の成分からなる場合には、各成分について、重量に占める割合が多い順に適切な明示を表示し、場合によっては成分の割合も表示しなければならない。また、それらに加えて食品が過敏症を引き起こすことが知られる成分を含む場合には、それらの成分についても当該成分のラベルへの記載が必須となる。(※)
  6. 食品が食用脂肪または食用油またはそれら両方を含む場合には、それらの表示(場合に応じてそれらの脂肪または油が由来する動物または植物の一般名と共に表示)。
  7. 食品が食品添加物を含む場合には、それらの含有に関する記載。
  8. 包装に含まれている最小限の正味重量、容量、数。液状媒体内で包装された食品の場合には、最小限の食品固形量の記載。
  9. 国内で製造または包装された食品の場合には、製造業者もしくは包装業者、または製造権もしくは包装権の所有者、またはこれらのいずれかの代理業者の名称および事業所住所。また、輸入食品の場合には、製造業者もしくは包装業者、または製造権もしくは包装権の所有者、またはこれらのいずれかの代理業者の名称および事業所住所、ならびにマレーシア国内の輸入業者の名称および事業所住所、ならびに当該食品の原産国名。
  10. 特定食品の場合には、1985年食品規則の規制に従ってほかの詳細を表示。

    (※)対象物質として過敏症を引き起こすことが知られている特定の食品または成分として次があげられる。

    1. 小麦、ライ麦、大麦、オート麦を含むグルテンを含有する穀物
    2. ピーナッツ、大豆を含むナッツおよびナッツ製品
    3. 魚類および魚類製品
    4. 乳および乳製品(ラクトースを含む)
    5. 卵および卵製品

また、輸入食品の場合はマレー語または英語で必要な情報の記載がなされる必要があり、必要に応じてほかの言語を併記するものとしています。そのほか包装、表示についてのルールの詳細については条文を参照してください。

7. その他

調査時点:2020年8月

食品安全・衛生規制
マレーシアの主要な食品安全・衛生管理行政機関は農業・農業関連産業省と保健省であり、主に農業・農業関連産業省が生産・一次加工の安全・衛生管理、保健省が輸入・加工食品の安全・衛生管理を担当しています。
輸入食品も含めた食品の取り扱いに関する主要規則は、「1983年食品法(Food Act 1983)」「1985年食品規則(Food Regulations 1985)」「2009年食品衛生規則(Food Hygiene Regulations 2009)」です。

マレーシアでの輸入手続き

1. 輸入許可、輸入ライセンス等、商品登録等

調査時点:2020年8月

食品輸入管理は、マレーシア保健省(MOH: Ministry of Health)の食品安全品質管理部(Food Safety and Quality Division)がマレーシア関税局と協力しながら実施しています。具体的には、オンラインの食品安全情報システム(FoSIM:Food Safety Information System of Malaysia)を通じ、国内で消費される輸入食品が安全であるかどうかも含めた輸入食品の管理が行われています。
マレーシアに青果物を輸入する際には、輸入業者はFoSIMにアクセスし、輸入者・輸入エージェント登録をはじめ、必要な登録を行うことによって輸入手続きを行います。

なお、青果物は「2012 年関税(輸入禁止)令」において、「特定の方式でのみ輸入可能な品目」、「基準の充足を条件に、特定の方式でのみ輸入可能な品目」として指定されており、連邦農業マーケティング庁(FAMA)からの許認可や、マレーシア検疫検査サービス局(MAQIS)への登録官庁間の統合通関登録システム「Dagang.Net」経由でオンライン輸入許可システム(ePermit)への登録を行う必要があります。

品目別に必要な許認可などは、次のとおりです。

  1. すべての国からマレーシアへ輸入される食用の野菜(HSコード第7類)、食用の果実(HSコード第8類)について、1)農業省マレーシア検疫サービス局(MAQIS)からの農産物適合証明書(Certification of Conformance)を取得し、カット野菜等の加工品のみ、2)その後保健省食品安全品質管理部の承認が必要。
  2. すべての国からマレー半島ならびにラブアンへ輸入される 3キログラム以上の生、冷蔵、冷凍の野菜、生のココナッツ(HSコード0701、0702.00 000、0703、0704、0705、0706、0707.00 000、0708、0709、0710、0714、0801.19)にはMAQISによる農産物適合証明書(Certification of Conformance)が必要
  3. すべての国からサバならびにサラワクに輸入される 3キログラム以上のパイナップルとイチジク以外の果物(HSコード0803、0804.40 000、0804 50、0807、0808、0809、0810、0811.10 200、0811.20 200、0811.90 200、0804.10000、08.06)、はFAMAによる農産物適合証明書が必要。

前述(1)~(3)とは別に、日本からの青果物(調査対象品目のかんしょ、ブドウ、リンゴ、桃)の輸入通関にあたっては、農業省傘下機関、連邦農業マーケティング庁(FAMA)から農産物適合証明書を取得する必要があります。

農産物適合証明書を取得するには、まずFAMAへの登録・申請システム「e-Sijil 3P」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて、会社名などの詳細を入力して企業登録を行い、登録料を支払います。企業登録が終わって実際に輸入日時や輸入港が決まったら、輸入登録を行い、登録料を支払います。この時に商品の詳細、ラベル、包装、輸入日などを入力します。 ラベルと包装は規則にのっとっていることが必要ですが、 最新情報はFAMAのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで入手できます。

2. 輸入通関手続き(通関に必要な書類)

調査時点:2020年9月

官庁間の統合通関登録システム「Dagang.Net」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて、輸入申請、認可取得、関税諸税、手数料などの支払い手続きが必要です。植物、動物、屠体、水産物、土壌および微生物を輸入する場合には、検疫検査サービス局(MAQIS)への登録が制度上必要ですが、「Dagang.Net」に輸入登録した際に自動的に情報がMAQISに届く仕組みになっています。

なお、加工が加えられているものについては、マレーシア食品安全情報システム(FoSIM)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて保健省食品安全・品質管理部に食品ラベル表示の申請を行います。
ガイドラインにのっとった英字表示のラベルを申請用紙とともに提出します。

保税区から商品を受け出す際、Dagang.Netを通じて取得したオリジナルの輸入登録証をプリントしたものに加え、船荷証券(B/L)またはエアウェイビル(AWB)、インボイス、パッキングリスト(P/L)、荷渡し指図書(Delivery letter)などの書類が必要となります。

なお、マレーシアへの食品の輸入に必要な書類は、次のとおりです。

  • 輸入申告書(K1フォーム)
  • インボイス
  • 梱包明細書(Packing List)
  • 船荷証券(B/L)または航空貨物運送状(Air Waybill:AWB、空輸の場合)
  • 輸入ライセンス(フォームJK69/必要であれば)
  • 原産地証明書(Certificate of Origin)
  • 荷渡し指図書(Delivery letter)
  • Leaflet(製品説明書)もしくはカタログなどの書類
  • 農産物適合証明書(Certification of Conformance)(かんしょ、ブドウ、リンゴ、桃を輸入する場合)

3. 輸入時の検査・検疫

調査時点:2020年8月

マレーシア側の空港や港湾で書類検査、現物検疫が行われ、不合格の場合、輸入は許可されません。

4. 販売許可手続き

調査時点:2020年8月

青果物を含めマレーシアの食品販売に関しては、販売店舗の形態に応じて外資企業に対する参入規制が存在します。国内取引・協同組合・消費者省(MDTCA :Ministry of Domestic Trade and Consumer Affairs)は2020年2月、さらなる規制緩和策を盛り込んだ最新版「流通取引・サービスへの外国資本参入に関するガイドライン(Guidelines on Foreign Participation in the Distributive Trade Services Malaysia、MDTCCガイドライン)」を公表しましたが、百貨店、スーパーマーケット、スーパーストアなど小売店の種類に応じて外資企業の参入規制が定められています。 青果物をマレーシア国内で販売する場合、日本企業を含めて外資が51%以上出資する企業は卸売・小売許可(WRTライセンス)を取得する必要があります。 WRTライセンスは国内取引消費者行政省(KPDNKK)に申請します。 最低払込資本金は100万リンギ以上が条件。卸売業、小売業、フランチャイズ、直販、国内市場向けサプライヤー、国際貿易業者の現地代理人などを含む流通サービス業が対象となります。 Business Licensing Electronic Support System(BLESS)を通じてオンライン申請することができます。企業概要、ビジネスプラン、役員のリスト(会社委員会=SSM登記書コピー)、内国歳入庁(IRB)登録書コピーが必要です。 このほかマレーシア資本か外資かに関係なく、事務所や店舗を置く地方自治体(市、郡など)から、PBTとよばれる開業ライセンスを取得する必要があります。 販売ライセンスを申請する場合には、基本的に次の書類が必要です。

  • 会社の登記書
  • 会社委員会(CCM)における覚書および定款、会社登録証明のフォーム24、44、49のコピー(フォーム24〜資本金&株主構成、フォーム44〜事業所の所在地や営業時間、フォーム49〜取締役リスト)。

5. その他

調査時点:2020年8月

なし

マレーシア内の輸入関税等

1. 関税

調査時点:2020年8月

日本からマレーシアへの輸出に際して、関税は次の3種類に区分されます。

  • マレーシアが国外からの輸入品に課している一般的な関税(PDK: Perintah Duti Kastam)による区分
  • 日本・マレーシア経済連携協定(JMEPA: Japan-Malaysia Economic Partnership Agreement)による区分
  • 日本・ASEAN包括的経済連携(AJCEP: Comprehensive Economic Partnership between Japan and ASEAN)による区分

青果物の関税率は、それぞれ次のとおりです。
HS0714:0%(PDK、JMEPA、AJCEP)
HS0806、0808、0809:5%(PDK)、0%(JMEPA、AJCEP)

2. その他の税

調査時点:2020年8月

マレーシアでは、2 018年6月から物品・サービス税(GST)が廃止され、同年9月から売上・サービス税(SST)が導入されています。青果物のSST税率はキャッサバ(乾燥、その他)を除いて0%となっています。

3. その他

調査時点:2020年8月

なし

その他

調査時点:2020年8月

マレーシアはイスラーム教を国教として定めており、ハラール認証を取得する場合の制度が整備されています。食品全般のハラール認証基準については、「MS 1500: 2009ハラール食品の生産、取り扱い、保管における基準― 総合ガイドライン(改訂第2版)」で定められています。
この基準などに基づき、ハラール認証が必要なものについては、マレーシア国内では、政府機関であるマレーシア・イスラーム開発庁(JAKIM:Jabatan Kemajuan Islam Malaysia)がハラール認証を行っており、ハラール認証を取得した商品や店舗には、ハラール認証マークの添付が許可されます。
ハラール認証は強制ではありませんが、輸入者から取得を希望されるケースもあります。