上海IPG

過去の活動内容

IPGロゴ

日系企業が海外でビジネスをおこなう際に、近年ますます重要性を増しているのが、特許や商標をはじめとする知的財産権です。IPGは、模倣品や海賊版といった権利侵害など知的財産権に関する問題に対処するため、情報交換の場として、さらに現地政府との協力活動をおこなう母体として発足した日系企業の団体です。
2000年5月、中国日本商会の分科会として「知的財産権問題研究グループ(北京IPG)」が北京にて発足、2002年9月には、模倣品問題が最も深刻な地域の一つである上海において47社の日系企業・団体が集まり、上海IPGが発足しました。2005年8月には広東省において広東IPGが発足、以後中国以外でも、東南アジアやインド、ロシアなどでIPGが発足し諸活動を展開しています。
上海IPGでは、「情報発信・情報共有」「模倣品問題解決」「直近課題解決のための支援」を3つの柱として活動を行っています。2カ月に1度全体会合を開催するほか、現地の知的財産権関連政府機関との間で協力関係の構築を進めています。メンバー企業間の情報交換から中国政府との連携活動まで、その活動範囲は徐々に拡大し、メンバー数も2009年3月現在、136社・団体にまで増えています。
IPGは、各国における日系企業の知的財産権問題に関する諸活動の母体として、日本の政府・産業界のみならず、各国政府からもますます注目され、大きな期待を寄せられています。

上海IPGは、メンバー間の情報交換のため、2カ月に1度全体会合を開催するほか、主に上海市、江蘇省、浙江省において中国側の知的財産関連政府機関との間で協力関係の構築を進めています。
また、2005年に上海IPGの分科会として発足した「模倣品水際対策ワーキング・グループ」では、模倣品の海外流出を食い止めるため、日系企業と中国各地の税関との積極的な情報交換を推進しています。

シンボルマーク 上海IPGはこれらの活動によって、中国華東地区における知的財産問題に関する日系企業間の情報交換の場として、また中国政府機関との交流・協力活動の母体として、日本国内および中国政府からますます注目され、大きな期待を寄せられています。

「上海IPG」では活動理念の象徴として、右のシンボルマークを使用しています。

活動理念

「知的財産問題研究グループ(IPG)」は、参加する企業/団体のビジネス活動の最前線である中国の現場において、全てのメンバー企業/団体が主体となり、各々が有する知的財産権の保護のみならず、中国の経済発展と全世界の消費者保護のため、積極的に知的財産に関する課題の解決に取り組み、更なる中日友好関係の構築を目指します。

IPG活動理念

上海IPGの機能

上海IPG では、問題・トピックの抽出から情報共有、各テーマに関する分析と考察および活動実施、活動で得られた成果の検証という流れで、中国における知的財産権問題の解決策(ソリューション)の提供を目指します。また問題解決のため、積極的に中国政府当局との交流を促進しています。

  1. 中国知的財産権問題に関する情報の収集・提供・共有
  2. 知的財産権に関連する中国政府当局との交流促進
  3. 中国における知的財産権に関する個別問題の解決

会合議事録

2012年度までに開催された上海IPG全体会合(2カ月に1度開催)の議事録を掲載します。

会員アンケート結果

※2007年度より北京IPGおよび広東IPGメンバーのアンケート結果も合わせて掲載しています。

上海IPGの活動

ワーキング・グループ活動

上海IPGでは、個別の問題・関心に基づき、テーマ別および業界別のワーキング・グループを設置し、各種活動を効率的に実施しています。

  • 模倣品水際対策ワーキング・グループ(2005年10月発足)(中国IPG全体活動)
  • 特許ワーキング・グループ(2009年8月発足)
  • 立法・研究ワーキング・グループ(2009年7月発足)
  • 農薬ワーキング・グループ(2007年6月発足)
  • 自動車・自動車部品ワーキング・グループ(2007年6月発足)
  • 化粧品ワーキング・グループ(2007年6月発足)
  • 事務機消耗品ワーキング・グループ(2007年8月発足)
  • 記録メディア・ワーキング・グループ(2008年4月発足)
  • 電卓ワーキング・グループ(2008年12月発足)

ワーキング・グループ設置条件

  1. 上海IPGメンバー企業のうち、同一業界内企業または同一の問題意識を持つ企業複数社が参加し、積極的な運営をはかること。
  2. 深刻な模倣品被害など、知的財産権に関する問題を抱えた企業により構成されること。
  3. ワーキング・グループ活動の成果を可能な範囲内で上海IPG全体にフィードバックすること。
  4. 申し込みを受けたのち、上海IPG運営幹事会の承認をもって正式発足とする。

ブランド保護連携フォーラム

上海IPGは、江蘇省質量技術監督局(TSB)との間で、共同で模倣品問題に取り組む協力組織「ブランド保護連携フォーラム」を設立しました。毎年両者間で活動を企画・遂行し、多くの成果を挙げています。

貢献部門への感謝式典

日系企業(IPGメンバー企業)の知的財産権保護について特に優れた成果を創出した行政・司法案件や当局を、優秀案件または貢献部門として選定し、選定された当局に感謝の意を表する活動を実施しています。

事務局

ジェトロ上海事務所知識産権部

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