米オハイオ州など中西部激戦州でも民主党躍進、上院議席・州知事で政党交代

(米国)

シカゴ発

2026年11月06日

11月3日に実施された米国中間選挙で、民主党が連邦議会の上下両院で多数派を奪還した(2026年11月4日記事参照)。中西部の激戦州(ミシガン、オハイオ、アイオワ、ウィスコンシン、カンザス)の中で、上院選挙ではオハイオ、アイオワ、カンザスの3州、州知事選挙ではオハイオ州とアイオワ州で共和党から民主党に交代(flip)し、注目を集めた。

ミシガン州では、民主党が議席維持を目指した連邦上院選で、民主党のアブドゥル・エルサイード氏(元ウェイン郡保健局長)が得票率52.5%となり、共和党のマイク・ロジャース元連邦下院議員(得票率45.5%)を破った(AP通信11月4日午後2時時点、以下得票率はすべてAP通信)。エルサイード氏は進歩派を代表する新世代候補として知られており、ミシガン州に多いアラブ系コミュニティを代表する政治家の1人として今回の選挙で注目されていた。

同州知事選では、民主党のジョセリン・ベンソン州務長官が得票率54.5%で、共和党のジョン・ジェームズ連邦下院議員(得票率43.8%)を破った。

オハイオ州では、J.D.バンス副大統領の就任に伴う上院補欠選挙と州知事選が実施された。連邦上院選では、民主党のシェロッド・ブラウン前連邦上院議員が得票率50.0%で、共和党の現職ジョン・ハステッド氏(得票率45.2%)と対戦し勝利した。

共和党で任期満了となるマイク・デワイン知事の後継を争った同州知事選では、民主党候補のエイミー・アクトン氏(医師)が得票率52.3%となり、共和党候補で実業家のビベク・ラマスワミ氏(得票率44.4%)を破った。

アイオワ州では、共和党のジョニ・アーンスト氏の後任議席を争った連邦上院選で、民主党候補のジョシュ・トゥレク州下院議員が得票率50.5%で、共和党のアシュリー・ヒンソン連邦下院議員(得票率46.4%)を破った。

共和党キム・レイノルズ知事が立候補せず、後継を争った同州知事選では、民主党のロブ・サンド州監査官が得票率55.5%で、共和党の起業家ザック・ラーン氏(得票率44.5%)と対戦し勝利した。

ウィスコンシン州では、民主党トニー・エバース知事が立候補を見送り、後継を争った同州知事選で、民主党のミルウォーキー郡執行官のデイビッド・クローリー氏が得票率54.1%で、共和党のトム・ティファニー連邦下院議員(得票率45.9%)を破った。クローリー氏は同州初の黒人知事となる。

カンザス州の上院選では、民主党で初立候補のアダム・ハミルトン氏(牧師)が得票率50.9%で、共和党の現職ロジャー・マーシャル氏(得票率46.1%)を破った。

カンザス州で民主党上院議員を選出したのは1932年以来で、2024年の大統領選挙ではドナルド・トランプ大統領が16ポイント以上の大差で勝利しており、歴史的には共和党地盤の州だった(CBSニュース11月4日)。

なお、同州知事選は11月4日午後4時の時点で、民主党のシンディ・ホルシャー州上院議員と共和党のタイ・マスターソン州上院議長の接戦が続いている。

(星野香織)

(米国)

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