九州電力、カナダ産LNGを初めて長期購入、2030年代初頭から15年間

(日本、カナダ)

調査部米州課

2026年11月02日

九州電力は10月28日、LNGカナダがカナダ西部ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で進める第2期拡張計画から、液化天然ガス(LNG)を購入することで、三菱商事の子会社ダイヤモンド・グローバル・エナジー(DGE)と基本合意書を締結したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同計画が商業生産を開始する2030年代初頭から15年間にわたり、年間約85万トンのLNGをDGEから購入する。九州電力にとって、カナダからLNGを長期購入するのは初めてとなる。LNGカナダはBC州キティマットでLNG事業を展開しており、英国のシェルが40%、マレーシアのペトロナスが25%、中国石油天然気(ペトロチャイナ)と三菱商事がそれぞれ15%、韓国ガス公社(KOGAS)が5%を出資する。事業パートナー5社は9月28日、第2期拡張計画について最終投資決定(FID)を行った(2026年9月30日記事参照)。三菱商事は、第2期拡張計画の商業生産開始後、同社の権益に応じて新たに年間210万トンのLNGを引き取る予定で、九州電力の購入量は、この追加引き取り分の約4割に相当する。

「エネルギー超大国」の実現に向けて、カナダ政府はエネルギー輸出先の多角化を進めている。特にカナダ西部は、日本をはじめとするアジアの主要なエネルギー需要地までの航行距離が比較的短く、海上輸送上のチョークポイント(要衝)が比較的少ないという地理的優位性から、エネルギーの代替調達先として期待が高まっている。一方、九州電力は2025年5月、米国ルイジアナ州からのLNG長期調達契約を発表する(2025年6月2日記事参照)など、LNGの調達先を多様化・分散し、さらなる長期安定確保につなげる方針だ。

(木村勇翔)

(日本、カナダ)

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