ジェトロ、広島で日オランダ半導体ジョイントワークショップを開催

(日本、オランダ)

広島発

2026年11月04日

ジェトロと中国経済産業局は、10月13~16日にかけて「Brabant-Hiroshima Innovation Bridge」を実施し、オランダ・ブラバント地域の半導体関連企業・大学・研究機関・政府関係者など、7社・機関を広島に招聘(しょうへい)した(2026年11月2日記事参照)。開催期間中の10月15日には日本とオランダ・ブラバント地域の半導体関係者が一堂に会する「日蘭半導体ジョイントワークショップ」を開催し、関係者を含め約100人が参加した。

日本による講演セッションでは、中国経済産業局から17の戦略分野を中心に政府主導の官民投資を促進していることや産学官連携に関する取り組み、広島県から半導体産業を含む海外投資に対する補助支援策、広島大学から半導体産業技術研究所(RISE)やせとうち半導体コンソーシアムに関する取り組みなどが紹介された。また、マイクロンメモリジャパン、エーエスエムエル(ASML)・ジャパン、三井化学、ローツェ、日立ハイテク、出雲村田製作所からは、半導体分野に関する各社の取り組みについて説明がなされた。

オランダ側からは、ブラバント開発公社(BOM)がブラバント地域の半導体エコシステムを、オランダ経済省企業誘致局(NFIA)がオランダ全域の半導体エコシステムを紹介した。そのほか、オランダのアカデミアセクターとしてアイントホーフェン工科大学およびフォトニック・インテグレーション・テクノロジー・センター(PITC)が、産学官連携機関および半導体研究開発拠点としてチップ・インテグレーション・テクノロジー・センター(CITC)およびTNOオランダ応用科学研究機構が、欧州最先端のフォトニクスエコシステム機関としてフォトンデルタ(PhotonDelta)が、それぞれの活動内容を説明した。企業側からは、スー・テクノロジー(Sioux Technologies:ASML向け装置開発に関わるハイテクエンジニアリング企業)、フォノンテック(FononTech:研究機関発のスタートアップ)が登壇した。

トークセッションでは、「地域の役割と海外との連携」「Bridging Research and Industry : Unlocking Japan-Netherlands Innovation Opportunities(研究と産業の架け橋:日オランダイノベーションの機会を引き出す)」「Innovation from Brabant(ブラバント地域からのイノベーション)」と、3つのセッションが行われ、日本とオランダの関係者が登壇した。

今回、日本とオランダの半導体関係者が広島に集い、初となる大規模なジョイントワークショップの開催となった。半導体の素材やロボティクスに強い日本とフォトニクス分野で世界最先端の技術を有するオランダとの連携可能性について、双方から多くの前向きなコメントが聞かれた。今後、半導体分野での日本とオランダのさらなる協業に期待が高まる。

写真 (左)ブラバント開発公社による講演の様子、(右)トークセッションの様子(ともにジェトロ撮影)

(左)ブラバント開発公社による講演の様子、(右)トークセッションの様子(ともにジェトロ撮影)

(水谷俊博)

(日本、オランダ)

ビジネス短信 7804daa142b27342