米シカゴで包装・加工業界向け展示会「PACK EXPO 2026」開催

(米国)

シカゴ発

2026年11月04日

米国イリノイ州シカゴで10月18~21日、包装・加工技術関連団体の包装・加工技術協会(PMMI)が主催する展示会「パック・エキスポ(PACK EXPO)インターナショナル2026」が開催された。PMMIによると、来場者約4万3,000人、出展企業関係者約2万9,000人の計7万2,000人が参加した。展示面積は130万平方フィート超(約12万平方メートル、東京ドーム約2.6個分)で、2,700社超が出展し過去最大規模となった。

会場内には食品・飲料加工、医療・ヘルスケア向け包装、物流・サプライチェーン、容器・包装資材、包装印刷、再利用可能包装、菓子に関する7つの専門パビリオンが設けられるなど、多岐にわたる展示が行われた。また、人工知能(AI)、ロボット、自動化、持続可能性、人材育成などをテーマとする150件超の講演・教育セッションも開催された。日系企業では、包装材・印刷関連のTOPPANに加え、エプソン、ファナック、オムロンなどの自動化関連企業を含む87社が出展した。

PMMIが発行したレポートによると、米国内の包装機械出荷額は2025年に116億ドル(前年比2.3%増)となり、2026年には122億ドル(同4.5%増)、2027年には130億ドルに達する見通しだ。

一方、会期中に開催された業界分析説明会では、人材不足や規制対応が業界共通の課題として挙げられた。PMMIのホルヘ・イスキエルド市場開発担当副社長は、生産性を低下させる最大の要因として「workforce knowledge loss(熟練人材の退職や離職に伴う知識・技能の喪失)」を指摘した。また、製品や包装仕様の多様化に加え、拡大生産者責任(EPR)法(製品や包装材の廃棄・リサイクル負担を生産者に求める制度、2026年9月16日付地域・分析レポート参照)など包装材関連規制への対応も現場運営を複雑にしていると説明した。そのため企業では、経験の浅い作業者でも扱いやすく、熟練作業者の知識やノウハウを共有・活用できる技術への関心が高まっているという。AIやロボットについても、単なる自動化にとどまらず、作業者の習熟期間短縮や知識共有を支援するツールとして活用が広がっていると説明した。

写真 飲料向け設備の展示(ジェトロ撮影)

飲料向け設備の展示(ジェトロ撮影)

写真 (左)食肉加工向け設備の展示、(右)医薬品向け検査システムの展示(ともにジェトロ撮影)

(左)食肉加工向け設備の展示、(右)医薬品向け検査システムの展示(ともにジェトロ撮影)

(坂井愛子)

(米国)

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