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欧州中央銀行、主要政策金利の据え置きを決定、9月のインフレ率は3.8%に上昇
(EU、ユーロ圏)
デュッセルドルフ発
2026年11月02日
欧州中央銀行(ECB)は10月29日、ドイツ・フランクフルトで開催した政策理事会で、3つの主要政策金利の据え置きを決定した(プレスリリース
)。預金金利は2.50%、政策金利(主要リファイナンス・オペ金利)は2.65%、限界貸出ファシリティー金利(オーバーナイト貸し出し、翌日返済)は2.90%を維持する。
エネルギー価格の高騰により、インフレリスクや成長の鈍化が引き続き懸念されており、その影響もまだ十分に顕在化していないものの、現在のインフレ率はおおむね安定しているとした。しかし、エネルギー価格の高騰によるショックの規模と持続期間、およびそれに伴う間接的・二次的な影響によっては、インフレ率がさらに上昇する可能性があるとの見方を示した。一方、金利引き上げを決定した前回会合(2026年9月14日記事参照)以降、資金調達環境は厳しさを増しており、これがインフレと成長の鈍化を助長する可能性があるとした。ECB理事会は、中期的にインフレ率を2%に安定させるため、適切な金融政策運営を行うことを強調した。
ユーロ圏のインフレ率は、8月の3.2%から9月には3.8%に上昇した。エネルギー価格の上昇率は、14.3%(8月)から18.9%(9月)へと上昇し、9月には精製マージン(注)の高騰も一因となり、ディーゼルとガソリン燃料の価格が過去最高値を更新した。ECB理事会は、今後も状況を慎重に注視し、経済と金融データや金融政策の効果などを踏まえた評価に基づき、会合ごとに適切な金融政策スタンスを判断していく方針を示した。
なお、ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は、2027年10月までの任期を前倒し、同年2月7日付で辞任することを発表した(プレスリリース
)。理由として、現職では政治的中立であることが課せられているなか、中立性を離れた発言の自由を確保し、金融政策以外の事項にも関与していくためだとした。
次回の金融政策理事会は2026年12月16~17日を予定している。
(注)原油と精製された石油製品との価格差のこと。
(タニャ・ガツケ、櫻澤健吾)
(EU、ユーロ圏)
ビジネス短信 5979efc75ec064d5





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