日立エナジー、ブラジルの変圧器部品生産拡大へ7,700万ドルを追加投資

(ブラジル、日本)

サンパウロ発

2026年10月26日

日立製作所の子会社で送配電事業を展開する日立エナジーは10月22日、ブラジルにおける変圧器部品の生産拡大に向け、7,700万ドルを追加投資すると発表した。投資対象は、サンパウロ州ピンダモニャンガバ市に建設中の変圧器生産拠点(2025年9月2日記事参照)と同一敷地内での高圧変圧器向けブッシングおよびタップ切換器(注1)の製造工場の新設、および同州グアルーリョス市の絶縁材料生産設備の拡張である。今回の投資により、同社のブラジルにおける投資総額は3億5,000万ドル超となる。

今回の投資は、生産能力拡大と世界的なエネルギー移行の加速を目的とする同社のグローバル投資戦略(2020~2027年、総額90億ドル超)の一環と位置付けられる。また、投資の多くは生産工程の高度化に充てられ、ロボットによる自動化や無人搬送車(AGV)の導入、生産管理のデジタル化などを実施する。2拠点で120人超の直接雇用創出を見込むほか、欧州やアジアからの輸入依存の低減を通じて、納期短縮やサプライチェーンの安定化を図る。

同社のブルーノ・メレス変圧器ビジネスユニット最高経営責任者(CEO)は、ロイター(10月22日付、注2)のインタビューで、今後サンパウロ州で生産される部品は、ブラジル国内および海外で展開する日立エナジーの垂直統合型サプライチェーンに組み込まれ、自社製品の製造に活用される予定だと説明した。ブラジルとコロンビアは同社の輸出拠点でもあり、北米や中東向けの供給を確保したいと述べた。また、これらの製品は自社生産向けに加え、日立エナジーをサプライヤーとする競合企業向けにも販売することが可能だという。

同社のアレシャンドレ・マルベイロ変圧器ビジネスユニット中南米ハブ責任者は同じくロイターに対し、ピンダモニャンガバ市に建設中の変圧器生産拠点は2027年11月に、変圧器部品新生産拠点は2028年末に完成する見込みと述べた。

(注1)ブッシングは変圧器内部の導体を外部回路に接続するための高電圧用絶縁部品。タップ切換器は変圧器の電圧を調整する装置。

(注2)ロイターの記事は10月22日付現地紙「フォーリャ」に掲載された。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル、日本)

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