ジェトロ、コートジボワールにビジネスミッションを派遣、SIFCAグループとの協業可能性を探る

(コートジボワール、日本)

アビジャン発

2026年10月28日

ジェトロは9月24日から26日、コートジボワールにおいて「J-Twende コートジボワール・ビジネス共創ミッション」を実施した。日本企業・団体20社から計30人が参加した。本ミッションは、2025年の第9回アフリカ開発会議(TICAD9)を契機に立ち上げた日アフリカ協業プログラム「J-Twende(Japan-Africa Collaboration Hub)」(2025年9月2日記事参照)の一環として実施されたものである。J-Twendeは、ジェトロが選定した現地有力企業を「チャレンジオーナー」とし、同企業が提示する経営・事業課題に対して日本企業が解決策を提案することで、協業案件の創出を目指す取り組みだ。

コートジボワールでは、西アフリカ有数のアグロインダストリー企業であるSIFCAグループをチャレンジオーナーに選定しており、本ミッションも同グループとの共催により実施された。参加企業は、SIFCAグループ傘下の主要企業が運営する工場やプランテーションを視察した。

食品・油脂メーカーのSANIAでは、パーム油の精製から食用油やマーガリンの製造・販売までを担う事業を視察した。同社は、食品加工・包装技術の導入による製品の高付加価値化や、環境負荷低減に向けた排水処理ソリューションに高い関心を示した。

パーム油事業を担うPALMACIでは、大規模農園や搾油工場を見学し、苗木育成から収穫、搾油、品質管理までの一連の工程について説明を受けた。同社は、灌漑技術や農作業の自動化・省力化に加え、廃棄物処理の高度化やバイオマス発電などの分野で日本企業との連携を期待している。

写真 PALMACI産業用パーム農園視察の様子(ジェトロ撮影)

PALMACI産業用パーム農園視察の様子(ジェトロ撮影)

天然ゴム大手のSAPHでは、ゴム樹園地や加工設備、品質管理ラボを視察し、天然ゴムの生産・加工プロセスへの理解を深めた。スマート農業技術の導入や廃棄物の有効活用に対するニーズも確認された。

写真 SAPHゴム樹園地視察の様子(ジェトロ撮影)

SAPHゴム樹園地視察の様子(ジェトロ撮影)

Comafrique Technologiesは、車両やエネルギー調達に加え、近年では医療機器販売も手掛けており、スマート農業の推進、効率的な物流システムの構築、人工知能(AI)を活用した業務効率化における協業可能性について意見交換を行った。

このほか、参加者はコートジボワール投資促進センター(CEPICI)による投資環境ブリーフィングや現地企業とのビジネスマッチング商談会にも参加し、具体的なビジネス機会の発掘と将来的な協業案件の形成に向けた交流を行った。

(長屋幸一郎)

(コートジボワール、日本)

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