マレーシア・サバ州、国際博覧会を開催、BIMP-EAGAおよび国際市場へのゲートウエー機能を推進
(マレーシア)
クアラルンプール発
2026年10月01日
マレーシア東部のボルネオ島に位置するサバ州の州都コタキナバルで、9月4日から6日にサバ国際博覧会(SIE2026
)が開催された。SIEは、2000年から隔年開催されている、サバ州最大級の総合見本市だ。サバ州政府、サバ産業連盟(FSI)、マレーシア国際商工会議所(MICCI)サバ支部が共同主催し、BIMP-EAGA(注1)地域に関する国際会議と併催したことで(2026年9月28日記事参照)、同地域を中心に食品関連企業や政府関係者が集まった。MICCIサバ支部によると、マレーシア国内を中心に11カ国の303社が出展し、会場には約1万1,000人が来場した。
開会式で、サバ州産業開発・起業家育成・運輸相のエウォン・ベネディック氏は、BIMP-EAGA地域は戦略的な立地にある一方、その潜在力を具体的な経済機会へつなげることが重要な課題であると指摘した。また、同州をBIMP-EAGA地域および国際市場へのゲートウエーとして位置付ける取り組みを引き続き推進していく姿勢を強調した。
開会式に登壇したエウォン氏の様子(ジェトロ撮影)
会場では、サバ州向けに生体牛を輸出するオーストラリア企業や、牛肉を輸出するインド企業が出展していた。両国の出展者からは、同州および周辺地域における牛肉需要は拡大傾向にあり、今後、消費市場としてさらなる成長が期待されるとの見方が示された。また、在マレーシア・フィンランド大使館は、木材複合タイルなどの製品を紹介し、同州の主要産業の1つである木材分野での連携機会を模索していると説明した。
州政府系機関や関連企業もブースを設置した。工業団地および港湾・物流インフラ運営会社のPOIC
は約4,727エーカー(約1,913万平方メートル)の統合型産業団地を運営し、港湾・物流、ハラール産業、バイオ産業、石油・ガス分野での投資・事業機会を紹介した(POIC資料参照
)。インフラ網では、サバ電力は州東部ラハ・ダトゥにある国内最大級のバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)プロジェクトや州内南部および同州とサラワク州を結ぶ送電網の拡張プロジェクトを展示した(注2)。
会場の様子(ともにジェトロ撮影)
(注1)ボルネオ島(マレーシア、ブルネイ、インドネシア)、ミンダナオ島(フィリピン)、スラウェシ島(インドネシア)をはじめとする辺境地域を対象4か国共同で開発する構想。
(注2)日本外務省海外安全ホームページ「マレーシアの危険情報
」によると、ラハ・ダトゥなどサバ州東側地域の危険度を6月に引き下げた。
(戴可炘、山口あづ希)
(マレーシア)
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