サバ国際博覧会で東ASEAN成長地域とハラール産業をテーマに会議開催
(マレーシア、インドネシア、フィリピン、ブルネイ)
クアラルンプール発
2026年09月28日
東マレーシアのサバ州首都コタキナバルで9月2日、「第3回BIMP-EAGA貿易・投資・ハラール産業会議2026」が開催された。同会議は、サバ国際博覧会(SIE2026)
の一環として開催され、東ASEAN成長地域(BIMP-EAGA、注)における連携の促進と、サバ州および同地域のグローバル・ハラールハブ化を目的としている。
マレーシア国際商工会議所(MICCI)サバ支部のスーザン・チャン会頭は、8,100万人超の人口を擁するBIMP-EAGA地域のハラール産業の潜在性を強調する一方、国境を越えた取引には依然として課題があり、多くのハラール製品が市場に十分届いていないと指摘した。また、同会議を通じた地域連携と市場アクセス強化の重要性を訴えた。
サバ州議会のハジ・アル・ハンブラ・トゥン・ジュハル副議長は、同州が既にハラール製品や輸出実績を有し、農水産業、食品製造、港湾インフラ、物流網といった強固な産業基盤を持つことを強調した。その上で、国際需要に対応する生産能力の拡大、付加価値向上に向けた州内加工・輸出の強化、また同地域のゲートウエーとしての役割を支えるハラール物流・サプライチェーンの強化を重点課題に挙げた。
パネルディスカッションでは、BIMP-EAGA各地域の代表者が地域統合と協力強化の方策について議論し、ハラール基準の調和の必要性を強調した。マレーシアの代表者は、同国が80以上の海外ハラール認証機関を認定している一方、各国で制度が異なるため、継続的な対話が不可欠との認識を示した。
同会議では、世界のハラール産業の市場規模は約7兆7,000億ドルと推計され、食品・飲料分野のみならず、化粧品、医薬品、バイオテクノロジー、ファッションなど幅広い分野を包含する産業エコシステムへと発展していることが確認された。また、登壇者らによると、高い品質や衛生管理への評価からハラール製品は非ムスリム市場でも関心が高まっているという。日本企業にとっても、ハラール産業は今後の成長が期待される分野の1つと考えられる。
会場の様子(ジェトロ撮影)
(注)ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンによる東ASEAN成長地域の協力枠組み。
(戴可炘)
(マレーシア、インドネシア、フィリピン、ブルネイ)
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