米カンザス州の連邦上院選選挙予想は「接戦」に、ノースカロライナ州は民主党「かなり優勢」に変更
(米国)
調査部米州課
2026年10月08日
米国の選挙情報サイト、クック・ポリティカル・レポート(CPR)は10月6日、カンザス州とノースカロライナ(NC)州の連邦上院選挙の予想格付けを変更した。カンザス州では、共和党にとって「やや優勢」から「接戦」(注1)、NC州では、民主党にとって「やや優勢」から「かなり優勢」となった。
勝敗予想の格付けは、(当選)確実、かなり優勢、やや優勢、接戦の順となる。
「ニューヨーク・タイムズ」紙とニューヨーク州のシエナ大学が9月下旬に実施した世論調査
(注2)では、カンザス州の連邦上院選挙を想定した問いで、民主党候補のアダム・ハミルトン氏(牧師)と共和党候補で現職のロジャー・マーシャル氏の支持率は、ともに45%だった。
接戦となる中、共和党のマーシャル氏は、地元有権者にとってリスクとなる問題(注3)ではドナルド・トランプ大統領と距離を置きつつも、自身の支持基盤を離反させないよう、難しいバランスを取っている。かつては激戦とは無縁の「安泰な議席」とみられていた同議席を守るため、外部団体はカンザス州に多額の資金を投入している。共和党が連邦上院の多数派を維持できるか注目される(「CNBC」10月6日)。
ノースカロライナ州上院選では民主党クーパー前知事が優位
9月に実施された各種世論調査(注4)によれば、NC州連邦上院選挙を想定した問いで、民主党候補のロイ・クーパー前知事の支持率が、共和党候補のマイケル・ワトリー氏〔元共和党全国委員会(RNC)委員長〕を5~12ポイント上回った。
共和党の政治活動委員会であるスーパーPACの「上院指導部基金(SLF)」は、ワトリー氏支援のための支出を、接戦となったカンザス州へ振り向けた(ニュース・アンド・オブザーバー10月7日)。
一方、クーパー氏が選挙戦で優位に立っていることから、民主党のスーパーPAC「WinSenate」は、50万ドル相当のテレビ広告と約5万ドル相当のデジタル広告を取り下げた(議会専門紙「ザ・ヒル」10月5日)。
なお、CPRは10月6日、ニューハンプシャー州の連邦上院選挙の選挙予想格付けも、「接戦」から「民主党やや優勢」に変更した(2026年10月8日記事参照)。
(注1)カンザス州の連邦上院選挙の予想格付けは、9月に共和党にとって「かなり優勢」から「やや優勢」に変更されていた(2026年9月28日記事参照)。
(注2)実施時期は2026年9月22~30日。対象者はカンザス州の有権者605人。
(注3)トランプ政権による関税措置、牛肉の輸入枠拡大措置、移民抑制政策は、カンザス州の農業、畜産業、航空宇宙産業に政治的な難題をもたらしている。
(注4)ビッグ・データ・ポール、カンタス・インサイツ、ユーガブ、NC州ハイ・ポイント大学、ラスムッセン・レポートの世論調査結果に基づく。
(松岡智恵子)
(米国)
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