第4回アフリカ・グリーン水素サミット、南アが6件の優先プロジェクトを発表
(南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2026年10月02日
南アフリカ共和国政府は、9月15日と16日にケープタウンで第4回アフリカ・グリーン水素サミット2026(AGHS 2026)を開催した(2026年10月1日記事参照)。コシエント・ラモホパ電力エネルギー相は、南アの国家グリーン水素プログラムに基づく優先グリーン水素プロジェクト6件を発表した。政府は、中期的に建設および商業生産に至る可能性が最も高い6プロジェクトに、政策支援、資金提供、および調整を集中させる方針だ。「紙の上の計画(構想)」から「実際の投資・建設(実行)」へフェーズを移していきたいという狙いだ。
発表された優先プロジェクトは次の6件。
(1)フェラン・グリーン・グループのサルダナ湾における電気合成持続可能な航空燃料(electro-Sustainable Aviation Fuel、e-SAF)プロジェクトは最終投資決定(FID)に達した。1億ドルの出資を確保し、オフテイク契約も締結済みだ。建設は2027年第1四半期に開始され、持続可能な航空燃料の輸出は2029年を目標としている。本プロジェクトは南ア初のFIDまで進んだ案件となった。
(2)ハイブ・ハイドロジェン(Hive Hydrogen)のコーガ・グリーンアンモニア・プロジェクト(Coega Green Ammonia Project)は、東ケープ州のコーガ港を拠点としたもので、スペインのテクニカス・レウニダスに基本設計契約を付与した。EUグローバル・ゲートウエープログラムの旗艦グリーン水素プロジェクトとなることが期待されており、日本からは伊藤忠商事が関わっている。
(3)西ケープ州のサルダナ水素直接還元鉄プロジェクト(Saldanha Hydrogen Direct Reduced Iron Project)は、鉄鋼生産にグリーン水素を使用し、産業の脱炭素化と将来のグリーン製造を支援することを目的としている。
(4)プリーズカ・パワー・リザーブ(Prieska Power Reserve)は、北ケープ州の豊富な日射量と風力資源を活用し、再生可能エネルギーから「グリーン水素」を製造し、それをさらに長期保存や輸送が容易な「グリーンアンモニア」へと変換・貯蔵する巨大ハブ構築の案件だ。
(5)グリーンメタノール回廊(Green Methanol Corridor)は、ハウテン州を拠点とし、海上輸送における低炭素燃料に対する欧州の需要の高まりに対応することを目的とした取り組みだ。
(6)東ケープ州のグリーン水素ソリューションプロジェクト(Green Hydrogen Solutions Project)は、主に南ア国内の需要に焦点を当てた小規模な取り組みだ。
(トラスト・ムブトゥンガイ、多崎央)
(南アフリカ共和国)
ビジネス短信 7912c365f80620d3





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