中国、1~9月の貿易総額が大幅増、貿易黒字は9,000億ドル超

(中国)

北京発

2026年10月22日

中国海関総署(中国税関)の10月14日の発表によると、2026年1~9月の貿易総額は前年同期比23.8%増の5兆8,033億ドルと大幅に増加した。うち輸出は21.3%増の3兆3,707億ドル、輸入は27.5%増の2兆4,326億ドルとなった。同期間の貿易黒字は9,381億ドルに達した。

9月単月では、貿易総額は前年同月比34.1%増の7,608億ドル、輸出は36.3%増の4,472億ドル、輸入は31.0%増の3,137億ドルと、いずれも30%超の伸びとなった。2026年以降、単月当たりの貿易総額としては最高額を更新している。

2026年1~9月の貿易総額を中国の主要な貿易相手国・地域別にドルベースでみると(添付資料表参照)、1位のASEANは前年同期比27.9%増(輸出28.7%増、輸入26.6%増)となった。ASEAN諸国(注)の中では、ベトナムが38.1%増(輸出31.1%増、輸入52.4%増)と大幅に増加し、輸出・輸入額ともにASEAN諸国のうち首位となっている。また、2位のEUは12.9%増(輸出16.4%増、輸入5.5%増)、3位の米国は8.6%増(輸出9.8%増、輸入5.2%)となった。各国・地域の順位は2026年上半期(1~6月)と同様の結果となったが(2026年7月16日記事参照)、4位の香港および5位の韓国がいずれも前年同期比で50%超の増加となり、大幅な伸びをみせている。

主要品目別の貿易額をみると、輸出は集積回路、自動データ処理設備〔PC(パソコン)など〕、自動車(シャシーを含む)がそれぞれ前年同期比約2.1倍、54.6%増、54.3%増となり、上半期(1~6月)に続いて人工知能(AI)関連製品や自動車の輸出が拡大した。輸入は、自動データ処理設備〔PC(パソコン)など〕、集積回路、肥料がそれぞれ約2.3倍、63.5%増、63.7%増となった。資源輸入では、原油が金額ベースで0.3%増(数量ベースで15.3%減)となったほか、天然ガスが金額ベースで3.9%増(数量ベースで3.9%減)、レアアースが金額ベースで22.1%増(数量ベースで2.4%減)となった。

海関総署は同日の記者会見で、1~9月の貿易の特徴として、「輸出入の急速な増加」「貿易相手国・地域の多角化」「輸出を支える原動力の高度化・質の向上」「多様な経営主体による成長の進展」「各国・地域のバランスのとれた対外貿易の発展」の5つを挙げた。輸出の内訳としては、設備製造業が輸出増加額の約9割を占めたほか、中間財が輸出総額の半分を占め、世界のサプライチェーン・産業チェーンの「安定装置」としての役割を果たしたと述べた。

(西島和希)

(中国)

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