中国、2026年上半期の貿易総額が過去最高を更新、AI関連製品の輸出が牽引
(中国)
北京発
2026年07月16日
中国海関総署(中国税関)の7月14日の発表によると、2026年上半期(1~6月)の貿易総額は前年同期比21.2%増の3兆6,747億ドル、うち輸出は17.6%増の2兆1,254億ドル、輸入は26.6%増の1兆5,494億ドルだった。人民元建てでは、貿易総額は前年同期比16.9%増の25兆4,686億元(約611兆2,464億円、1元=約24円)となり、2025年に続き上半期として過去最高を更新した。内訳は、輸出は13.4%増の14兆7,314億元、輸入は22.1%増の10兆7,372億元だった(注)。
2026年上半期の貿易額を中国の主要な貿易相手国・地域別にドルベースでみると(添付資料表参照)、輸出では、1位のASEANと2位のEU向けはそれぞれ前年同期比22.9%増、16.8%増だった。ASEAN諸国の中では、タイ(29.9%増)、マレーシア(27.3%増)、ベトナム(26.1%増)などに対する輸出が顕著な伸びを見せた。また、3位の香港は48.1%増となった。輸入では、1位のASEANは22.0%増、2位の韓国は61.5%増といずれも大幅な増加になったほか、3位のEUは8.7%増だった。日本との貿易をみると、輸出が7.1%増、輸入が28.9%増と、輸出入ともに前年同期比で増加した。そのほか、米国との貿易では、輸出が0.2%増、輸入が0.8%減となり、輸出入額全体では前年と同じになった。
主要品目別の貿易額をみると、輸出は集積回路が前年同期比96.1%と大幅な伸びになったほか、自動車(シャシーを含む)、船舶もそれぞれ53.9%増、29.4%増となった。輸入は、自動データ処理設備〔PC(パソコン)など〕、肥料、集積回路がそれぞれ78.9%増、65.2%増、55.8%増だった。集積回路は輸出入ともに大幅な伸びを見せたほか、自動車は直近の輸出競争を反映するかたちで輸出額が伸びている(2026年6月26日地域・分析レポート参照)。
海関総署は記者会見で、2026年上半期の輸出が伸びた要因として、電子部品やPC部品など、人工知能(AI)関連製品の輸出が2桁増を達成したことを挙げた。また、世界的にグリーン・低炭素への移行が進む中で、リチウムイオン電池、風力発電設備、電気自動車などの輸出が増加したと述べた。輸入の伸びについては、中国経済が全体として安定的に推移し、工業生産も堅調に伸びているほか、市場需要も改善しているといった状況が、原材料、部品、消費財の輸入拡大を後押ししているとした。
(注)6月単月では、人民元建ての貿易総額は前年同月比24.2%増、うち輸出は20.8%増、輸入は29.4%増といずれも大幅な増加になった。
(西島和希)
(中国)
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