中国自動車各社、中国EU自動車貿易協議の成果を支持、欧州事業も強化

(中国)

広州発

2026年10月22日

中国の自動車メーカー、広州汽車集団(広汽集団)、比亜迪(BYD)、吉利控股集団、奇瑞汽車は10月14日、中国EU貿易投資協議メカニズム第2回会合の自動車貿易分野における成果を支持する声明をそれぞれ発表した。各社は、この成果が中国EU間の自動車産業協力や貿易の安定化に寄与するとの認識を示した。

広汽集団は、中欧間のハイブリッド車を巡る経済・貿易協議で得られた共通認識を契機に、欧州市場の開拓と現地パートナーとの協力強化を進める方針を示した。また、中欧の自動車産業および経済・貿易協力の発展に貢献する考えを表明した。BYDは、今回の中欧協議の成果が、自動車貿易における安定的で予見可能かつ持続可能な協力環境の形成に資すると評価した。吉利控股集団は、ハイブリッド車貿易に関して確認された「事実の尊重」「非差別」「法令順守」の3原則を支持した。奇瑞汽車は、ハイブリッド車や電気自動車(EV)の貿易などを巡る成果が、中欧自動車産業の協力深化に向けた安定的で公平かつ予見可能な環境の形成に資すると評価した。

中国商務部が公表した共同声明によると、中欧双方は10月8~9日に北京市で開催した同メカニズム第2回会合において、第1回会合で設置された貿易・投資の均衡、輸出管理、知的財産権、WTO改革の4つの作業部会の進捗を確認した。また、双方は市場アクセスの問題に関して協議を継続することに合意し、双方の懸念を段階的に解消し、中国とEUの貿易をより均衡の取れたものにしていくとした(2026年10月14日記事参照)。

また、欧州市場での動向として、広汽集団は10月12日、2026年パリ・モーターショーの同社ブースで、英国プレミアリーグのチェルシーFCとグローバルパートナーシップ契約を締結した。これにより、同社はチェルシーFCの公式自動車パートナーとなった。広汽集団は、サッカーを通じて世界の顧客との接点拡大を図るとともに、欧州での現地化戦略を一段と推進する方針を示した。

一方、BYDの李柯執行副総裁は同パリ・モーターショーで、欧州での生産投資を拡大する方針を明らかにした。ハンガリー工場は2026年第4四半期に量産を開始する予定で、欧州第2、第3工場の設置も計画している。フランスは新工場候補地の1つとして検討されているという(「第一財経」10月14日)。

(梁梓園)

(中国)

ビジネス短信 64944b949b2b8fb0