サウジアラビアEVブランドのCEER、初の移動型店舗を開設、限定モデルの予約受け付け開始

(サウジアラビア)

リヤド発

2026年10月14日

サウジアラビア初の電気自動車(EV)ブランドCEERは10月8日、首都リヤド近郊のディルイーヤ地区に初の移動型店舗を開設し、「エクソボット(EXOBOT)」の限定モデル「エクソボット・ファーストエディション」の予約受け付けを開始した。今回の店舗開設は、9月に発表した旗艦モデル(2026年9月25日記事参照)のセダンおよびスポーツ用多目的車(SUV)を顧客が身近に体験できる初の販売拠点となるとしている。

開設式でCEERのルアイ・アルシュラファ最高顧客責任者(CCO)は「移動型店舗の開設は、サウジアラビアの自動車産業構築に向けたCEERの歩みにおける重要な節目となる。ディルイーヤ地区はわが国の歴史が始まった場所であり、過去・現在・未来が交差するこの地を第1号店として選んだ。エクソボットを直接顧客に届けることで、わが国のモビリティの未来を体験してもらいたい」と述べた。

エクソボット・ファーストエディションは、セダンとSUVの2モデルが用意され、最高出力850馬力、最大トルク1,000ニュートンメートル(Nm、注1)、航続距離最大670キロメートル(NEDC基準、注2)を実現するほか、バッテリー残量10%から80%までの急速充電を30分未満で行うことが可能だという。また、黒色パック、赤色ブレーキキャリパー、黒と赤のナッパレザー内装(注3)、専用バッジ、特製フロアマット、車体識別番号(VIN)にひも付けられたシリアルナンバープレートが装備される。ボディーカラーは、ハラット・グレー(注4)、またはホワイトムスクから選択できる。

販売価格は両モデルとも39万9,000リヤル(約1,676万円、1リヤル=約42円)に設定された。価格には、主要部品を対象とする6年間または、走行距離20万キロメートルの車両保証、6年間の定期点検無償サービスとロードサイドアシスタンス、8年間または20万キロメートルのバッテリー保証を含むアフターサービスパッケージ「コンパニオン・パッケージ」が含まれる。

2026年内には、リヤドの大規模エンターテインメント複合施設「ブルバード・リヤド・シティー」、西部ジッダのレッドシー・モール、東部のウェストフィールド・ダマーム(旧ナキール・ダンマン・モール)に追加の移動型店舗を開設するほか、常設の「CEERセンター」をリヤド、ジッダ、東部州アル・コバールに設置する予定だ。

(注1)国際単位系(SI)で定義されたトルク(回す・ひねる力)の単位。

(注2)NEDC(New European Driving Cycle)は、自動車の燃費や排出ガス、EVの電力消費量や航続距離を測定するEUの試験基準。

(注3)子牛、羊、ヤギなどの動物の原革をクロムなめしで柔らかく仕上げ、上質な天然皮革を使った車内装。

(注4)ハラットは、アラビア語で「溶岩台地(火山地帯)」を意味。サウジアラビアには広大な黒および灰色の玄武岩が砂漠に点在。火山地帯に広がるダークな溶岩石や岩石をモチーフにした灰色を指す。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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