中国標準化研究院、「標準必須特許発展報告(2026年)」を発表

(中国)

香港発

2026年10月30日

中国標準化研究院(注1)は10月21日、「標準必須特許発展報告(2026年)」を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同報告書は、標準必須特許(SEP)を巡る国内外の動向を整理したもので、2024年から3年連続での公開となる(注2)。

2026年版は6部で構成される。第1部では、SEPエコシステムを構成する企業・団体、標準化機関、政府機関などの主体を「特許ポートフォリオ形成」「ライセンス交渉」「紛争解決」の3段階に沿って整理した。第2部では、主要国際機関によるSEPのガバナンス、第3部では主要国・地域における動向や取り組みを紹介した。

第4部は、重点産業の動向を取り上げ、第6世代移動通信システム(6G)規格の策定開始、DRAMのパテントプール設立、紛争解決、ライセンス契約などの最新事例を紹介した。第5部では、中国におけるSEP関連制度の整備状況や、代表的な司法実務を紹介した。

第6部では、第15次5カ年(2026~2030年)規画期におけるSEP分野の発展に向け、政策・制度、業務メカニズム、研究・イノベーションの3分野で「協調」に重点を置くよう提言した。具体的には、関連政策・制度間の連携、企業・研究機関と政府部門の連携強化、産業界のニーズに応えるためのサービスの充実、法学・経済学・経営学・情報科学などの学際的研究の推進を挙げた。さらに、国際的なSEPガバナンスルールの形成に積極的に参画し、国際的な合意形成の促進や取引コストの低減、予見可能性の向上を図るべきとした。

同院は、今後もSEPの最新動向を注視し、関係機関との協力を通じて研究を深め、年次報告書の継続的な更新・発行によってSEPの発展に寄与するとした。

(注1)中国標準化研究院は、国家市場監督管理総局に所属する研究機関。標準化に関わる試験評価技術の開発のほか、国家標準の制定・改訂に向けた技術的支援や、国内外の規格データの提供などを通じた標準化活動のサポートを担う。

(注2)各報告書は中国語(全文)と英語(概要)で公表されている。2025年報告書の概要は、2025年12月9日付地域・分析レポートも参照。

(南川泰裕)

(中国)

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