インドの9月インフレ率5.54%、4カ月連続でRBIの目標上回る

(インド)

ムンバイ発

2026年10月14日

インド統計・計画実施省(MoSPI)が10月12日に公表した2026年9月の全国ベースの消費者物価指数(CPI、注1)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は109.49ポイント(速報値、2024年=100)だった。前年同月比の上昇率(インフレ率)は5.54%で、8月(4.83%)から0.71ポイントと大幅に上昇し、インド準備銀行(RBI、中央銀行)の中期目標である4%を4カ月連続で上回った(添付資料図参照)。

インフレ率上昇の背景には食品価格の高騰がある。食品インフレ率(注2)は7.74%と前月の5.97%から大きく上昇した。特にタマネギ(前年同月比2.1倍)、ショウガ(62.9%増)、ニンニク(54.6%増)、レモン(36.4%増)などの価格上昇が目立っており、家計負担を押し上げている。

地域別では、農村部のインフレ率が6.08%、都市部が4.88%となり、農村部の物価上昇圧力がより高い状況が続いている。食品インフレ率も農村部が8.06%、都市部が7.18%となっており、両地域で高水準が続いている。

今回の結果は、RBIが10月7日の金融政策決定会合で政策金利(レポレート)を25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げた後に公表された(2026年10月8日記事参照)。RBIは、モンスーンの降雨不足やエルニーニョ現象の継続、原油価格や食品価格の高止まりなどを背景に、2026年度(2026年4月~2027年3月)のインフレ見通しを5.2%へ引き上げている。

足元では中東情勢の緊迫化を背景に国際原油価格が上昇しているほか、ルピー相場もルピー安・ドル高の傾向が続いている。エネルギーや輸入原材料価格への影響を通じて、今後も物価上昇圧力が強まる可能性がある。特に輸入依存度の高い製造業や物流業にとってはコスト増加要因となるため、物価動向とともにRBIの追加利上げの有無が注目される。

(注1)全国ベースのCPIは、基準年2024=100とし、農村部と都市部の各指数を加重平均したもの。

(注2)ここでは、CFPI(消費者食品物価指数)の上昇率を記載。

(野本直希)

(インド)

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