モスクワの食品見本市、インドや中国などアジア諸国が存在感を放つ
(ロシア、インド、中国)
調査部欧州課
2026年10月01日
ロシアの首都モスクワ近郊にある展示会場クロックス・エクスポで9月15~18日、35回目となる食品見本市「ワールドフード・モスクワ(WFM)」が開催された。前年に比べて開催規模は縮小したものの、2026年のパートナーカントリーになったインドのほか、中国やタイ、ベトナムなどアジア諸国が存在感を放った。
主催者の発表(9月18日)によれば、今回は873社が出展。出展社数は2025年には1,100社を超えていたが、今回大きく数を落とした。ナショナルパビリオンを設置した国も、前年の19カ国から14カ国に減少(2025年9月24日記事参照)。これらの国はいずれも前年にも参加しており、ナショナルパビリオンとして初参加の国はゼロだった(添付資料表参照)。
インドのパビリオンには28社が参加した。主催した同国の農業・加工食品輸出振興局(APEDA)によれば、WFMには近年連続で参加している。インドの輸出企業に同パビリオンへの参加を呼びかけたところ想定以上の応募があったという。真空パックのトウモロコシやサツマイモを出品したインド企業は、2025年のWFMに参加して手応えがあったことから2年連続で出展を決めた。将来的にロシアでの現地法人設立も視野に入れているという。
メード・イン・ロシアの中国食品が現れる
会場全体を見渡してみると、外国からの出展は前回同様、中国企業が圧倒的だった。今回、「メード・イン・ロシア」を前面に打ち出した中国食品を出品した2社が注目を集めた。いずれもオーナーは中国系で、1社は2025年から、もう1社は2026年から、モスクワ郊外に位置する工場で中国の辛みスナック「ラーチャオ」などを製造している。ある担当者は、原材料費や物流費の高騰により輸出ビジネスは厳しくなってきたこと、ロシアでの昨今のアジア・ブームの中で、若者を中心に辛い食品に人気が高まっていることからロシアでの独自ブランドの生産を決めたと話した。ただ、辛いものの人気が高まっているとはいえロシア人の辛さへの耐性はまだ低く、一般的な商品と比べて辛み成分の量を6分の1程度に減らしているという。
インド企業は加工野菜・果物のほかコメ、スパイスなどを出品した(ジェトロ撮影)
「メード・イン・ロシア」を強調し、オリジナルの「ラーチャオ」を紹介するブース(ジェトロ撮影)
(欧州課)
(ロシア、インド、中国)
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