フランス上院選、右派・中道右派が過半数維持、極右RNは初の院内会派結成へ

(フランス)

パリ発

2026年10月01日

フランスで9月27日、上院(定数348)の半数改選選挙が実施され、改選対象となった178議席の結果が確定した。右派・中道右派勢力は引き続き過半数を維持し、上院の勢力図に大きな変化はなかった。一方、極右政党の国民連合(RN)は、非改選議席と合わせて初の院内会派結成に必要な10議席を超える議席を確保し、急進左派・不服従のフランス(LFI)も初めて上院議員を誕生させた。

フランス上院が運営するテレビ局「ピュブリック・セナ(Public Sénat)」の推計によると、上院最大会派の共和党(LR)は改選前の131議席からやや後退する見通しとなったものの、依然として第1勢力を維持した。中道右派の中道連合(UC)と合わせると、右派・中道右派陣営は引き続き過半数を確保する見込みで、上院議長を務めるLRのジェラール・ラルシェ氏の再選も確実視されている。大統領選挙への立候補を表明している同党のブルーノ・ルタイヨー氏も再選された。

今回の選挙で最も躍進したのはRNを中心とする極右勢力だ。RNと、同党との選挙協力を進める元LR党首でニース市長のエリック・シオッティ氏の陣営を合わせた議席数は、改選前の5議席から15議席へ増える見通しとなり、上院で初めて院内会派を結成する。RNのマリーヌ・ルペン氏は、上院での初の会派結成を「歴史的な勝利」と歓迎し、RNの全国的な党勢拡大を示す結果だと強調した。

一方、左派陣営はおおむね現状維持となった。社会党(PS)は引き続き第2勢力を維持する見通しで、環境派は2026年3月の地方選挙でボルドーやストラスブールの市政を失う中、議席を若干減らした(2026年3月31日記事参照)。共産党の議席数に大きな変動はなかった。

LFIは結党以来、初めて上院議席の獲得に成功した。南東部ローヌ県でガブリエル・アマール氏が当選し、上院進出を果たした。LFIのジャン=リュック・メランション氏は、この結果を2027年大統領選に向けた「幸先の良い兆候」と位置付けた。

今回の上院選は全体として現状維持の色彩が強かったものの、RNの上院進出拡大とLFIの初議席獲得は、2027年の大統領選を見据えた各党の党勢変化を示す結果となった。地方議員による間接選挙である上院選は地方基盤の強さを反映するとされており、RNの躍進は同党の地方レベルでの支持拡大をうかがわせる結果となった。

(山崎あき)

(フランス)

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