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中国BYD、マレーシア車両組み立て大手イノコムを現地パートナーに選定
(マレーシア、中国)
クアラルンプール発
2026年10月27日
中国の大手電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)は10月15日、マレーシアの大手自動車事業会社サイム・モータース(Sime Motors、以下サイム)傘下で車両組み立てを手掛けるイノコム(Inokom)を現地組み立パートナーに選定したと発表した。両社は中国・深センにあるBYD本社で協業覚書(MOU)を締結した。今回の提携は、BYDがマレーシアで計画する完全現地組み立て(CKD)車両の生産に向けた重要な一歩と位置付けられる。
BYDは9月11日、マレーシア・ペラ州で計画していたCKD工場建設計画の中止を発表し、現地企業との協業を通じてCKD生産を進める方針を明らかにしていた(2026年9月28日記事参照)。同社は、同国の自動車産業エコシステムへの最適な参画方法を検討した結果、既存の産業基盤を活用することが、より効率的かつ実効性の高いアプローチであると判断したとしている。
こうした方針の下、BYDは市場環境や現地の製造能力を精査した結果、イノコムが有する車両組み立て事業の実績に加え、熟練した人材や既存の生産インフラが、同社のCKD生産計画を推進する上で有力な基盤となると評価した。
BYDマレーシアのマネージング・ダイレクターのジェイコブ・マー氏は、サイムとの提携により、同社が有する自動車製造基盤を活用しながら現地組み立て計画を推進していく考えを示した。また、BYDが持つ新エネルギー車およびバッテリー技術や知見を生かし、マレーシア自動車産業のさらなる発展に貢献する意向を明らかにした。
サイム・グループ最高経営責任者のジェフリ・サリム・デビッドソン氏は、今回の提携について、マレーシアの自動車製造能力と同社の専門性が評価された結果との見解を示した。イノコムは現代自動車、BMW、Mini、マツダ、起亜、奇瑞汽車(チェリー)の6ブランドの車両組み立てを行っており、車両組み立ての実績や人材基盤、サプライチェーンが、今回の協力関係を支える強固な基盤になると強調した。
(戴可炘)
(マレーシア、中国)
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