下院選、与党「統一ロシア」が党史上最多議席を獲得

(ロシア)

調査部欧州課

2026年09月25日

ロシア中央選挙管理委員会は9月21日、18~20日に実施された下院選挙の暫定開票結果を発表した(添付資料表参照)。開票率95.18%の時点で、与党「統一ロシア」は355議席を獲得した。これは党史上最多の議席数となり、憲法改正の発議に必要な3分の2の議席を維持した(2021年9月28日記事参照)。暫定結果によると、政党「新しい人々」が議席を伸ばした一方、共産党と自由民主党が議席を減らした。「公正ロシア」は、比例代表制で議席確保に必要な5%の最低得票率に届かない可能性もあったが、開票率97.37%時点で、5.1%を確保した。

当初、反戦を掲げる「ヤブロコ」も連邦候補者名簿に登録されていたが、ロシア最高裁判所は8月10日、別の政党「祖国」の訴えを受けて、その登録を取り消した。ヤブロコ所属の候補者は小選挙区にも立候補したものの、議席獲得には至らなかった。また、39の連邦構成体で行われた地方議会選挙では、同党は当初、8の構成体で候補者を擁立する予定だったが、実際に選挙に参加できたのはノブゴロド州のみだった。同州では5%の最低得票率を獲得した。

このほか、モルドビア共和国、トィバ共和国、チェチェン共和国、ベルゴロド州、ブリャンスク州、ペンザ州、トベリ州、ウリヤノフスク州の8つの構成体の首長を選ぶ直接選挙も同時に行われた。カラチャイ・チェルケス共和国、北オセチア・アラニア共和国、ダゲスタン共和国では、住民ではなく議会による首長選出が行われた。選出された首長は、ウリヤノフスク州のアレクセイ・ルスキフ知事(共産党)を除き、全員が統一ロシアの候補者だった。

モスクワの一部投票所に行列、選管はサイバー攻撃が原因と説明

首都のモスクワでは投票最終日、一部の投票所で紙での投票を希望する有権者の行列ができた。モスクワ市選挙管理委員会は、外部からの大規模なサイバー攻撃が原因だったと説明した。同会のドミトリ・レウト副委員長は、「サイバー攻撃の対象には紙の投票用紙の交付を管理する有権者名簿のシステムが含まれていた」と述べた。

(調査部欧州課)

(ロシア)

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