習国家主席、BRICSサミットでオープンソースAI特区建設など5つのイニシアチブを提唱
(中国、インド)
北京発
2026年09月24日
中国の習近平国家主席は9月12~13日にインドのニューデリーを訪問し、第18回BRICSサミットに出席した。習国家主席は13日午前、同サミットの第2回会議に出席し、「BRICSの協力の基礎を固め、グローバルサウスの力を強化する」と題したスピーチ
を行った。
習国家主席は、世界で100年に一度の変化が加速する中、グローバルサウス諸国は世界の多極化を推進する重要な原動力になっていると評価した。また、BRICSが歴史の主導権を握り、国際社会において積極的かつ安定的で建設的な役割を果たすべきと訴えた。グローバルサウス諸国が共同で国際法による統治や主権などの維持、内政不干渉、紛争の平和的解決などの国際関係の基本ルールを維持すべきだとも主張した。
経済面では、BRICSの発展にとって実務的協力の基礎を強固にすることが必須であると指摘した上で、協力の深化に関する5つのイニシアチブを提起した。
まず第1に、オープンソースの人工知能(AI)によって、あらゆる国が利益を得ることを提唱した。中国は率先してBRICSオープンソースAI特区を建設し、大規模言語モデルの開発と応用に関する協力を支援し、AIに特化した研修やトレーニングを実施し、AIのオープンエコシステムを構築するとした。
貿易投資の円滑化に関しては、BRICS特別経済地域パートナーシップを構築し、政策面での連携などを強化するとした。2027年に中国がBRICS諸国のサービス貿易フォーラムを開催するとも表明した。デジタル産業の協力に関しては、BRICSデジタル産業クラウドプラットフォームを建設し、デジタル技術の研修や技術交流および産業マッチングなどを行うとした。
スマート製造の協力に関しては、BRICS諸国によるスマート工場の建設や標準規範体系の整備を支援する意向を表明した。科学技術人材の育成に関しては、BRICSエンジニア育成連盟を設立し、エンジニアの共同育成やスキルの相互認証を行うことなどを提唱した。BRICS諸国の若手起業家の交流計画を実施することも表明した。
習国家主席はAIに関して、前日の第1回会議でのスピーチでも言及した。同講話では、BRICSにおけるAI協力の強化やオープンソースによる開放を提唱したほか、中国が7月に設立を宣言した世界AI協力機構や国際AI応用協力センターが、グローバルサウス諸国のAI協力を強化するための重要なプラットフォームであるとして、BRICS諸国に積極的な参加を求めた(2026年7月23日記事参照)。さらに、BRICSのAIによる新型工業化に関するイニシアチブを提起し、各国と共により多くの研究開発や応用の成果を生み出し、産業・サプライチェーンの協力を強化するとした。
(小宮昇平)
(中国、インド)
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