香港、北部都会区の開発加速、I&T・高度人材の拠点形成へ
(香港、中国)
香港発
2026年09月30日
香港特別行政区政府(以下、香港政府)は9月16日、「香港特別行政区経済社会発展のための第1次5カ年(2026~2030年)規画(以下、香港5カ年規画)」を発表(2026年9月30日記事参照)し、国際イノベーション・テクノロジー(I&T)センターや高度人材の国際的なハブ形成、北部都会区の開発などについて、今後の取り組みを示した。
国際I&Tセンターの形成に向け「河套深セン・香港テクノロジー・イノベーション協力区(注1)」の香港側園区などからなる3つのI&T団地と、香港生産力促進局など5つの主要研究開発機関の開発を推進するとした。また、高度人材の国際的なハブ構築に向けて、教育、技術、人材の統合的発展を推進し、技術革新や産業発展を担う域外人材誘致と定着を図るとした。
北部都会区については、新質生産力を発展させるための新たな原動力であり、国家の発展に融合、貢献するための主要なプラットフォームと位置付けた。計画主導、インフラ先行、産業牽引、人間本位のアプローチを通じて、大学タウン、I&T、産業を発展させ、生活・就業・観光に適した環境を整備するとした。また、広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区:GBA)の発展を深化させ、国際的な協力ネットワークを構築するとした。
李家超(ジョン・リー)行政長官は、香港5カ年規画について「香港が国内外の発展機会を生かした総合的な優位性をより有効に発揮するための行動計画」「社会的ウェルビーイング(注2)を継続的に向上させるための道筋」とした。また策定によって、発展の方向性の明確化、資源配分の最適化、社会の予見性の向上、社会的ウェルビーイングと投資家の利益の適切な保護につながるとした。
(注1)深セン市政府と香港政府が共同で整備、開発を進めているイノベーション・テクノロジー拠点。香港園区と深セン園区の2つの園区で構成される。河套は、同拠点が立地する香港北部の落馬洲の地名が固有名詞の一部となったもの。
(注2)個人やグループが心身や社会生活などにおいて良好な状態にあること。
(越川剛)
(香港、中国)
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