リヤドのアル・ナヒール地区でスマート駐車管理による無料駐車システム運用開始

(サウジアラビア)

リヤド発

2026年09月24日

サウジアラビアの首都リヤドでスマート駐車プロジェクトを推進する「リヤド・パーキング(Riyadh Parking)」は9月11日、リヤド北部のアル・ナヒール(Al-Nakheel)地区の住宅街において、スマート駐車管理による無料駐車システムの運用を同月13日から開始すると発表した。商業地域の有料駐車ゾーンから隣接する住宅地への無秩序な車両流入を防ぎ、地域住民を優先とした駐車スペースの確保と交通混雑緩和を図る。

写真 リヤド・パーキングが導入するスマート駐車管理システムの端末(ジェトロ撮影)

リヤド・パーキングが導入するスマート駐車管理システムの端末(ジェトロ撮影)

同システムは、2024年8月に始動したスマート駐車プロジェクト事業の一環。同事業は市内12ゾーンにおいて有料商業スペース2万4,000台分と無料住宅スペース14万台分の整備・管理を目指しており、住宅地におけるスマート駐車管理システムは2025年8月にリヤド北中部のアル・ウルード(Al-Worood)地区で第1弾が導入された。

運用面では、住民が政府の国家認証基盤「ナファース(Nafath)」と連携する専用アプリ(注)を通じて駐車許可を取得・管理する仕組みを採用。違反取り締まりに向けては、カメラを搭載した巡回監視車両を投入して規制順守を徹底するとしている。

同国政府は国家戦略の下、デジタル技術を活用した交通インフラの近代化を加速させており、2025年の国内の交通事故死者数は2016年比で6割超減少するなど安全対策面で成果を上げている(2026年6月24日記事参照)。今回のスマート駐車管理の拡大も、慢性的な都市渋滞の解消と歩行者・車両双方の安全確保を両立させる取り組みの一環といえる。

(注)サウジアラビアが導入している国家共通のデジタル本人確認(シングルサインオン)システムのアプリ。同国政府のデジタルデータ統合やセキュリティー強化を目的として開発し、市民や外国人居住者がさまざまなオンラインサービスを利用する際の「デジタル身分証明書(パスポート)」のような役割を果たす。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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