スターバックス、GCC拠点をチェンナイに設立へ、インドでは同社初

(インド、米国)

チェンナイ発

2026年09月29日

米国のコーヒーチェーン大手スターバックスは9月21日、インド南部タミル・ナドゥ(TN)州との間でグローバル・ケイパビリティー・センター(GCC:Global Capability Center)を州都チェンナイに設立するための覚書を締結した。この覚書により、第1段階として800人の高付加価値雇用が創出される。採用は2027年度第1四半期(4~6月)から開始される見込みで、同社にとってインド初のGCCとなる。

TN州には450以上のGCC拠点が立地しており、拠点数ではカルナータカ州、テランガナ州に次ぐインド国内3位だ。そのうち州都チェンナイには、インド全体のGCC拠点の約10%に相当する350以上が所在する。チェンナイはITハブとして有名なカルナータカ州ベンガルールと比べて人件費が抑えられるだけでなく、インド大学ランキング2025(NIRF)で1位となっているインド工科大学(IIT)マドラス校をはじめとした有力大学が集まる理工系人材の宝庫(2024年9月9日付地域・分析レポート参照)でもある。

「インドのデトロイト」とも呼ばれるチェンナイは古くから製造業の集積があり、GCCも米国のフォードやキャタピラーなど製造企業が先行して設立してきたが、近年は金融業や保険業のGCC設立も進んでおり、日系ではマネーフォワード(2025年2月12日記事参照)などが拠点を構える。IT人材を多数擁するインドで、チェンナイが引き続きグローバルな研究開発拠点の一大クラスターを形成することができるか、製造業だけでなく非製造業も含めた今後の投資動向が注目される。

(田村健)

(インド、米国)

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