AP州のアンドラ大学、創立100周年で記念式典を開催

(インド)

チェンナイ発

2026年05月12日

インド南部アンドラ・プラデシュ(AP)州立のアンドラ大学が創立100周年を迎え、427日に記念式典が行われた。式典に出席したナラ・チャンドラバブ・ナイドゥ州首相は、「大学をイノベーションの中心地に進化させなければならない」と述べ、人工知能(AI)、データセンター、量子技術といった新興分野に注力することを強調した(428日「ザ・ヒンドゥー」)。式典では、(1)米国フロリダ大学理事会との学術協力に関する覚書(MOU)、(2)米国スタートアップのOxmiq LabsとのAIシステムに関するセンター・オブ・エクセレンス設置に関するMOU(3)インド熱帯気象研究所とのMOU締結が発表された。

AP州では近年、米国グーグルのデータセンター建設(2026年5月1日記事参照)や、インド初の量子テストベッドが供用開始となる(2026年4月21日記事参照)など、イノベーション分野の動きが活発化している。式典に主賓として参加した中央政府のC.P.ラダクリシュナン副大統領もあいさつで、同大学が立地するビシャカパトナム(バイザッグ)がデータセンターや情報技術、デジタルインフラの中心地になる見込みだと述べた。

写真 式典にて、左からサイード・アブドゥル・ナジールAP州知事、ラダクリシュナン副大統領、ナイドゥAP州首相ほか(ジェトロ撮影)

式典にて、左からサイード・アブドゥル・ナジールAP州知事、ラダクリシュナン副大統領、ナイドゥAP州首相ほか(ジェトロ撮影)

同大学のG.P.ラジャ・セカール副学長(注)は式典で、「100周年記念マスタープラン」を今後策定し、パートナーシップや新たなプログラムによって国際協力の拡大、研究成果の向上、新興分野での研究拠点設立など通じ、同大学の学術的な存在感を高めていく考えであると発表した。

アンドラ大学は1926年創立の国内有数の歴史を持つ州立総合大学で、インド教育相が発表する「インド国内大学ランキング(NIRF)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」では州内トップに位置付けられている。日本ではすでに富山県立大学との学術交流協定があるほか、京都大学防災研究所との部局間協定もある。引き続き日本との関係構築に前向きであり、共同研究や人材採用に向けてジェトロの海外大学コネクションデスクにも登録されていた。

(注)州立大学の学長は州知事が兼務するため、副学長は実質的な学長職にあたる。

(田村健)

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