インド初の量子テストベッドがAP州で供用開始
(インド)
チェンナイ発
2026年04月21日
4月14日の「世界量子デー」に合わせて、インド南部アンドラ・プラデシュ(AP)州でインド初となる量子テストベッド(注)の供用が開始された。この施設は、学生や研究者が実験のために利用できるよう、州都アマラバティのSRM大学に「アマラバティIS」が、ビジャヤワダのITパークであるメダ・タワーズに「アマラバティIQ」が、それぞれオープンアクセスなかたちで設置されている。
SRM大学での式典に出席したナラ・チャンドラバブ・ナイドゥ州首相は、「インドのハードウエア開発にとって一世一代のチャンスだ」と述べ、アマラバティが世界有数の量子技術ハブとなることへの期待を示した。AP州では、2026年2月にアマラバティ量子バレー(AQV)が開所され、3月には2030年までにAP州を世界トップ5の量子ハブの1つに発展させる計画を打ち出すなど、量子分野における州政府の動きが活発になっている。
インドの量子産業はソフトウエアに強みがある一方、ハードウエアは海外製品への依存度が高いことが課題だ。ナイドゥ州首相は、輸入への依存度を低減すべきとして、今後2年以内に量子コンピューティングハードウエアの国内製造能力を確立するよう関係各者に求めているほか、インフラ整備、包括的エコシステムの育成、スタートアップを通じた研究やイノベーションの促進・連携などを盛り込んだ計画を明らかにしている。今後AP州は、アマラバティが量子技術のグローバルハブとなるようさまざまな施策を講じていく構えだ。
(注)テストベッドとは、新技術の実証試験に使用されるプラットフォームを指す。
(田村健)
(インド)
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