米アラバマ州商務省、JSTが事業拠点拡大に約5億ドルを投資と発表
(米国、日本)
アトランタ発
2026年04月21日
米国アラバマ州商務省は4月17日、電子機器向けコネクタ製造大手の日本圧着端子製造(JST)が同州北部のガンターズビルにて、自動化設備を備えた新工場建設など、約5億ドルを投じて事業拠点を拡大すると発表
した。同社は2003年から同地に拠点を構えており、新工場はコナーズ・アイランド・ビジネスパーク内に新設し、従業員も現在の25人に加え、80人を追加で雇用する予定だ。
今回の拡張により、広範なロボットシステムを基盤として、射出成型、プレス加工、メッキ加工、コネクタやケーブルの組み立てなど全工程について、人工知能(AI)活用型の自動化システムに組み込んだ生産体制を構築するとのことだ。ジェトロが2025年9月に米国・カナダに進出する日系企業を対象に実施したアンケート調査「2025年度海外進出日系企業実態調査(北米編)」(注)でも人材確保が課題の1つとされており、生産設備の自動化へのニーズは高まっている(2026年1月19日付地域・分析レポート参照)。
同社が初めての大型投資先としてアラバマ州を選んだ理由は、同州における自動車産業の集積がある。同州には、マツダ・トヨタ・マニュファクチャリングやメルセデス・ベンツ、現代自動車など完成車メーカーやサプライヤーが多く立地している(2025年10月17日記事参照)。同州商務省のエレン・マクネアー長官は、「JSTのような革新的な企業は、アラバマ州の活況を呈する先端製造業の基盤だ」と述べた。
ケイ・アイビー州知事(共和党)は、同社の拡張は、地元の労働力の献身と専門知識、周辺地域社会との長年にわたる強固なパートナーシップの証しだとして、「JSTがガンターズビルでの存在感を拡大することを大変うれしく思うとともに、この新たな事業が本格的に始動するのを心待ちにしている」と期待を表明した。なお、同州は2025年10月、東京事務所を開設し、日本企業のアラバマ州への投資誘致など、日本とアラバマ州間のさらなる経済関係の強化を図っている(2025年10月31日記事参照)。
(注)2025年9月、米国・カナダに進出する日系企業(日本側出資比率が10%以上の現地法人、日本企業の支店)2,058社を対象に、オンライン配布・回収によるアンケートを実施。735社より有効回答を得た(有効回答率35.7%)。
(紀井寿雄)
(米国、日本)
ビジネス短信 b4d43b44fc30e81f





閉じる