2025年度のインドEV新規登録台数、2年連続で過去最高を更新

(インド)

ニューデリー発

2026年04月27日

インドの2025年度(2025年4月~2026年3月)の電気自動車(EV)新規登録台数(新車・中古車の合計、二輪車・三輪車を含む)は、前年度比24.7%増の245万4,225台〔インド道路交通・高速道路省の統計サイト(VAHAN)から、2026年4月15日時点〕と、2年連続で過去最高を更新した(添付資料図参照)。セグメント別でみると、EV二輪車が21.9%増の140万2,962台、EV三輪車が18.9%増の83万812台、EV四輪車など(注1)が87.1%増の22万451台だった。なお、EV車両全体に占める各車両区分(二輪車、三輪車、四輪車)の構成比率は前年度から大きな変化はなかった。

EV二輪車のメーカー別新規登録台数では、TVSが34万1,987台(シェア24.4%)、バジャジが28万9,560台(20.6%)、エイサー・エナジーが23万9,457台(17.1%)となった(添付資料表1参照)。日系企業(インディア・ヤマハ・モーター、ホンダモーターサイクルアンドスクーターインディア、スズキ・モーターサイクル・インディア)の新規登録台数の合計は4,750台だった。

EV三輪車のメーカー別新規登録台数では、マヒンドラ&マヒンドラが10万1,903台(シェア12.3%)、バジャジが8万9,602台(10.8%)、YCエレクトリックが3万6,806台(4.4%)で上位にあがった(添付資料表2参照)。日系のテラモーターズは、1万940台だった。

EV四輪車などでは、タタ・モーターズ(注2)が8万5,137台でシェア38.6%と首位を維持したが、前年度(登録台数6万2,285台、シェア52.9%)に比べるとシェアが大幅に低下した(添付資料表3参照)。2位のJSW・MGモーターは5万3,325台でシェア24.2%と前年度(3万570台、25.9%)と比べ販売台数は増加したものの、シェアは低下した。3位はマヒンドラ&マヒンドラで4万5,862台、シェアは20.8%で、前年度(9,297台、7.9%)と比べ販売台数が約5倍と大きく伸びた。2025年8月にインド南部のタミル・ナドゥ州で開所式を実施したベトナム系のビンファスト(2025年8月6日記事参照)は、2,423台でシェアは1.1%だった。また、2026年2月に「eビターラ」を販売開始したマルチ・スズキは1,455台、2025年にショールームを開設したテスラ(2025年9月1日記事参照)は345台だった。

なお、インド重工業省はEVの導入と充電インフラの拡充を促す「PM E-DRIVE(PM Electric Drive Revolution in Innovative Vehicle Enhancement)スキーム」について、電動トラック、電動バス、電動救急車への購入補助金や電動車用公共充電ステーションおよび新しいEV技術に対応する試験機関の設備更新などへの補助金の適用期間を2026年3月末から2028年3月末まで延長している(2025年8月14日記事参照)。

(注1)四輪車やバス、トラックなど。

(注2)2025年10月1日に、旧タタ・モーターズは乗用車部門と商用車部門が分社化された。現タタ・モーターズは商用車部門の存続会社で、乗用車部門はタタ・モーターズ・パッセンジャー・ビークルズとなったが、本稿ではタタのグループ系列の登録台数を全て合計し、「タタ・モーターズ」と表記している。

(佐藤利昭)

(インド)

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