テスラ、首都ニューデリーにインドで2カ所目のショールームを開設

(インド)

ニューデリー発

2025年09月01日

米国の電気自動車(EV)大手テスラは8月11日、インドの首都ニューデリーにショールームをオープンした。2025年7月15日に西部ムンバイでインド国内初となるショールームを開設したのに続き、2店舗目となる。

ショールームは、インディラ・ガンディー国際空港に近い、高級ホテルや高級レストラン、オフィスビルなどが集積する「エアロシティー」エリアに設けられた。同ショールームで展示・販売されたのはミドルサイズSUV(スポーツ用多目的車)「モデルY」で、スポーツセダン「モデル3」と共に同社の中心製品だ。モデルYの販売価格は税込み610万7,190~728万7,736ルピー(約1,038万~1,239万円、1ルピー=約1.7円)。この価格は、インドの四輪EV市場でトップのシェアを誇る地場大手のタタ・モーターズや、2位JSW・MGモーターと同サイズのEVモデルの約3倍になっている。

現地報道によると、テスラは同社専用の急速充電器「スーパーチャージャー」の拡充をデリー首都圏(NCR)、ムンバイ、ベンガルールで計画している。デリーNCRでは、グルガオン、ノイダ、サケットへの設置が予定されている(「エコノミック・タイムズ」紙8月11日)。

2024年度(2024年4月~2025年3月)のインドのEV四輪車など(注)の登録台数は、前年度比16.9%増の11万6,849台を記録している(2025年4月17日記事参照)。市場は拡大傾向にあるものの、2023年度のEV四輪車などの新規登録台数の伸び率は前年度比99.0%増だったことを踏まえると(2024年4月22日記事参照)、成長は鈍化している。

写真 ニューデリーのショールーム外観(ジェトロ撮影)

ニューデリーのショールーム外観(ジェトロ撮影)

(注)四輪車やバス、トラックなど。

(佐藤利昭)

(インド)

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